障がいを持つ人たちとフラメンコ舞踊団『アルテイソレラ』
の合同発表会『すきです』を観た時に、アルテイソレラの
フラメンコダンサーで演出家の佐藤浩希さんから、
「次は静岡県掛川市のお寺で、お経とフラメンコのコラボ企画ですよ。」
という興味深い話を教えてもらった。

ちょうどお盆休みの最終日なので、これは行こう!と決めて、
家に帰ってからカレンダーを眺めてみた。
うん、これは前日とか前々日入りして、
大井川鐡道へも行けるな!これはいい夏休みになる!


すぐに旅行会社のサイトからホテルを探して2泊で予約した。
実はこの時期はまだ体調が優れず、ちょっと動いただけで疲れて、
ベッドに横にならないと、次の行動に移せない・・・
といった感じで、本当に旅先で動けるのだろうか?
という不安があった。
だけど、今になって考えれば、この大井川鐡道での一日と、
今日からブログに書くアルテイソレラのお寺での公演によって、
体調は嘘のように回復に向かっていった。
本当に好きなことだけで過ごす3日間が、
たつやの変調を少しずつ元に戻してくれたのではないかと思っている。


さて、8月16日、静岡県掛川市千浜にある臨済宗妙心寺派南浦山永福寺にて、
大般若祈祷とフラメンコのコラボという異色の舞台が開催されました。
それに先だってアルテイソレラのメンバーがフラメンコの踊り方を
地元の人たちに直接教えてくれるワークショップが行われました。
たつやも早めに現地入りしていたので、
そのワークショップを見学させてもらうことが出来ました。
観ていると、参加されている人たちが大人も子どもも、
本当に楽しそうです。
皆、目をキラキラさせています。



あぁ、たつやも参加すれば良かったなぁ〜
なんて思いながらシャッターを切りました。
フラメンコのリズムは12拍子で、
なかなか普通の日本人では取れないリズムなのですが、
ある掛け声をかけると、すぐにわかります。

佐藤さんが、笑顔いっぱいで、そのリズムを教えてくれます。
トーマッサイ、トーマッサイ、トーマイトーマイトッ(休符)
で12拍子が取れることになります。
これを繰り返して行けば、フラメンコのリズムになるのです。
なるほど〜!この話は佐藤さんの舞台では時折、説明してくれるのですが、
やっぱり生のワークショップでの話はとってもわかりやすいのです。
そのうち振りをつけていけば、徐々にフラメンコダンサーに♪

教えている先生方も、参加している人たちも、観ている私たちも、
全員が笑顔、笑顔、笑顔です。
この場所が、お寺の本堂ということを忘れてしまいそうですが、
きっと仏様も笑顔だったのではないでしょうか。


佐藤浩希さんを知ったのは10年前のフラメンコ曽根崎心中という舞台を、
地元の鯖江市で開催したのがきっかけでした。
以来、フラメンコ曽根崎心中だけでも7回ほど観ています。
でも益々、佐藤浩希さんという方に魅せられて、
追っかけ?を始めたのが1年前のフラメンコ曽根崎心中東京公演です。

フラメンコの舞台は勿論、普通では考えられないようなコラボの舞台を
次々と実現させています。
それにその舞台に加わるミュージシャンたちが凄いんです!
佐藤さんという人の求心力に集まってくる人たちの魂がひとつになって、
一期一会の舞台を作り上げていく感じです。
その恩恵をたつやも分けていただいています。
いよいよ『大般若祈祷とフラメンコ』の融合の公演です。
お久しぶりのポチを^^;

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