

河内集落は、1200年前に栄えた牛ヶ原荘園の古文書に記載があり、
赤かぶ栽培も古く平家落人伝説とともに伝えられている。
焼畑でされるかぶで、そのためか、肉質はやや硬く、
ほろ苦さのなかに甘味と辛味があって山菜風の独特な風味がある。
かぶの内部も赤く、酢漬けなどにすると色鮮やかな仕上がりになる。
7月下旬に野刈りし、8月上旬に野焼きしてタネ播きする。
焼畑栽培では、施肥も農薬防除もおこなわない。
10月下旬から、直径8cmほどに育ったものを順次収穫する。
「河内赤かぶら生産組合」が採種しているが、
県の伝統地場農産物等原種供給事業で原種保存がされている。
美山町とJA越前美山で、町特産品として支援をおこない、
また過疎・高齢化が進むなかでの伝統農法、焼畑栽培の維持を
民間団体「福井焼畑の会」が支援している。
知られざる北陸の食材ホームページより抜粋


ずっと前からその赤カブの存在を知っていたが、
実際にどんなところなのか、
どんな方たちが栽培しているのだろうか、
本当に焼畑なんていう伝統的な栽培をしているのだろうか?
などの疑問を解決することはなかった。

しかしながら、ちょうど一か月前のたつやが企画した
プライベートイベント(後日、詳細をブログに書きます)で、
福井特産の伝統的野菜や、様々な食材を集めることとなって、
この河内の赤カブを生産している人を探していた。


生産者を紹介して欲しいとフェイスブック上で呼びかけたところ、
何と茨城県の人(ご両親は福井)から連絡をもらい、
うまい具合に彼女のおばあちゃんから
知り合いのNさんを紹介してもらえることになった。

電話連絡をして、赤カブを譲ってもらいに行った。
旧美山地区へは何度も行ったことがあって、
河内のすぐ手前の伊自良温泉までは行ったことはあったが、
河内までは行ったことがなかった。


指定された家に行くと、実に美しく力強い赤カブが並んで、
たつやを待っていてくれた。
これが噂に聞く河内の赤カブだ。
ほんの数時間前までは、山の中腹の急斜面の畑で育っていた赤カブ。
あまりの美しさに見とれてしまうくらいだ。
手に持つとズシっとした重さと葉っぱの瑞々しさが心地いい。

お礼を行って、車で帰ろうと思ったが、晩秋の河内の景色が気になって、
カメラ片手に、ほんの短い時間だけど散策することにした。
河内のシンボルという大ケヤキが見える。
遠くから見るとさほど大きな木だと思わなかったが、
近づいてみるとその巨木に驚く。



白山神社にお詣りすることにした。
石段を上がっていく度にいい気が流れてくる。
これらの食材や作ってくれた方に感謝して、
翌日に控えたイベントの成功を祈願した。

11月8日、晩秋のいい一日でした。
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ココ


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