今回の企画では、昨日紹介した矢島里佳さんが、
年齢も経歴も性別もまったく違う職人さんに出会うものでした。
ずっと塗り師として、50年以上に渡って職人の世界を続けて来た畠中さんと、
もう一人はとってもチャーミングな若き女性職人、前田智子さんです。
前田さんは昨年5月に鯖江市河和田地区にある株式会社土直漆器に
職人として就職した女性です。
前田さんは横浜市生まれ。
千葉で育った女性で鯖江とはまったく無関係な方です。
京都の伝統工芸の学校で3年間、その後輪島で漆器の研修を2年学び、
職人になりたくて株式会社土直漆器に就職をしました。
お聞きしていて面白かったのは、
あくまで作家ではなく職人になりたかったということです。
矢島さんが、「どうして鯖江だったんですか?」と質問したところ、
「就職する前にうるしの里会館を訪ねたのですが、
その時に、職人さんたちが集まって山車の制作をしていました。
その時に、皆さんがとっても楽しそうだったんですよ。」
と笑顔で答えていたのが、とても印象的でした。
今では土直漆器で下地や塗りを中心に様々な工程に携わっています。
前田さんは別れ際にこんなことを話してくれました。
「職人の世界って厳しいというイメージがあったのですが、
周りの人皆がとっても親切なんです。
私はここに来れて本当に良かったと感謝しています」
鯖江市民のたつやとしては、何だかとても心が温かくなりました。
県外から来た人たちから、こういう言葉をもらうと、
本当にうれしくなります。
またこの言葉が越前漆器のひとつの魅力なのではないかと思います。
土直漆器代表の土田東直さんが、笑いながらこんなエピソードを話してくれました。
前田さんが面接で鯖江に来た日は、高速バスで来たため、
午前中の時間が空いていたそうです。
「午後の面接までの間に、何をしていたと思います?」
え?何ですか〜?
住む場所を探していたんです。
不動産屋さんへ行って、いい物件を見ていたのだそうです。
まだ就職出来るかどうかも決まってないのに・・・
これには一同爆笑していました。
越前漆器の産地に、こうした若い職人さんが育っていることを知り、
本当にうれしく思いました。
前田さんには、ずっと鯖江にいて、
いい漆職人さんになって欲しいと思います。
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