とある民家の前でちょっと気になるものを見つけた。
それは普通の人なら見落とすか、見ても何も感じないような風景だったが、
たつやはカメラを持って車を降りた。
雨ざらしになった木の板のテーブル、足踏みミシンのアイアンの足を利用している。
上には梅の木の盆栽とカップと灰皿、何処かでもらってきたようなガーデンチェア・・・。
こんな場所に座って珈琲でも飲んだら最高だろうな!
お天気はいいし、空気は美味しいし、水も美味しい!
それにしてもいいところだなぁ・・・
ふと何かの気配を感じて、振り返ると、黒い大きな犬がこちらを窺っている。
かなりの大型犬だけど、優しい目をしてるし、尻尾を振っているので、
おいで!と口笛を吹くと、近づいてきた。
わ〜、ホントでっかいなぁ・・・。
たつやも若干緊張したけど、彼だってきっと緊張してる?
最初はくんくんと匂いを嗅いでいたけど、ひとなでしたら、
へな〜っとなって、その場に座り込んでしまった。
たつやも一緒に腰をおろして、そのワンちゃんと日向ぼっこをすることにした。
「お〜、珍しい!シャンクスがなついとる、あんたよっぽど犬好きやろ?」
振り返ると頭に手拭いを巻いたおじさん(以後Nちゃん)が立っていた。
続けて「うちに入らんか?珈琲でも入れるし」
旅先でのご好意は受け取るのがモットー!
急ぐ旅でもないし、このご縁を楽しもうと思った。
薪ストーブの横に座らせてもらって、美味しい珈琲をご馳走になりながら、
いろんな話を聞かせてもらった。
そのうち、アトリエを案内するからと行って、連れて行ってもらうことになる。
いや〜、こんなところ大好き!
置いてあるものはたつやが大好きなジャンクモノだし、
古道具や、このNちゃんが作ったというジャンクアートもなかなか素敵だ。
たつやが写真をパチパチ撮ってると、
「あんたも相当変わりモンやなぁ・・・」
と言いながら、昭和初期のエロ写真なども見せてくれたり、
Nちゃんが作ったジャンクアート作品の説明をしてくれた。
ちょうど薪割りをしていたらしく、斧と丸太が置いてあったので、
案内してくれた御礼に、しばらく薪割りをすることにした。
たつやのことを素人だと思っていたNちゃんは、たつやの斧さばきに驚いていた。
アトリエの入口にあったガラス戸に何やらハングルで文字が書いてある。
ウリ・・ナラ テハミング マンセィ
声を出して読んでみて意味が分かった。
我が祖国 大韓民国 万歳
ほんの少しだけハングルを勉強していた時期があったので、
これだけは読めて、意味が分かったのだが、
Nちゃんは薪割り以上に驚いて、眼をパチクリさせて笑ってくれた。
旅先で何かに導かれるように、あの手作りのテーブルに魅かれ、
秋田犬とゴールデンレッドリバーのハーフ、シャンクスがとりもってくれた
旅先でのちょっとしたご縁。
ほんの2時間ほどの短い時間だったけど、とても楽しく印象的な出会いだった。
Nちゃんのかっこいいポートレートが撮れたのだけど、
「オレ、写真嫌いやし」と言ってたこともあって、少し加工してます。
能登は最近のお気に入りポイントだし、今度またNちゃんに会いに行こうと思っている。
焼酎とか好きとか言ってたな。
ついつい忘れて過ぎてしまいまいしたが、『たつやの感性見聞録』
2006年4月から始めて、丸7年が過ぎて8年目に突入しました。
自分でもビックリです。自分でエライと思います^^;
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