その桜は校庭のど真ん中にあって、誰もが息を飲むような美しい巨木だという。
その年の4月に初めて、味真野小学校を訪れた。
初めて見た時は、本当に言葉を失った。
あまりの美しさと温かさ、そして畏敬の念にさらされた。
以来、毎年必ず桜の時期に訪れて、写真に収めている。
今年もそろそろ見頃という噂を聞いたが、
過去13年間で最も開花が早かったのは、確か4月3日だと記憶しているので、
果して、どんな感じだろうと、昨日4月1日に味真野小学校を訪れた。
珍しく母親が一緒に行きたいという。
もう6年以上前に、父と一緒に訪れたことがあるが、
それ以来、初めてなので楽しみにしているようだ。
通いなれた道沿いにも桜の木が何本かあって、
そのどれもが花が開いてはいるが、2分咲きと言った感じなので、
味真野小学校の桜はどんな具合なのだろうか?
信号を左に曲がると、校庭のど真ん中の桜が見える。
おぉ!すごい!満開かな!?
車から降りた桜を見る母が、
「なんか泡立ってるみたい・・・」と呟いた。
なるほど確かに泡立つほどの無数の薄桃色の花が咲いている。
たつやは桜の写真が苦手だ。
あの薄桃色が出にくいこと、それに誰が撮っても同じ絵になる気がして、
どうも苦手意識がある。
だけど、ここに来れば桜だけでなく、
人と桜の関係性が伝わる写真が撮れるような気がする。
だからこうして毎年のように、通ってくるのかもしれない。
たまたま友だちの家族にも会って、
家族写真を撮らせてもらったし、
地元の小学校を卒業したクラスメートたちが、
遊びに来ているところを声かけして、スナップ写真を撮らせてもらった。
それにこの桜の巨木を前にすると、
人は誰もが笑顔になるのだ。
若いカップルも親子連れも老夫婦も、
老若男女誰もが穏やかな気持ちになって、
桜を見上げている顔は、とても幸せそう。
一年にたった数日だけ、自己PRをする桜。
その桜の元に人々は集まってくる。
また今年も桜を見れたことを喜び、
生きていることに感謝する日本人って素晴らしいと思う。
毎年、味真野小学校の桜の写真を撮ってくると、
父に見てもらい、あれこれと話をしたものです。
今年は残念ながら、それが叶いません。
だけど、きっとどこかで見ていてくれるのだと信じています。
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