夜に案内していただいた有栖川山荘のBARは、本当に素晴らしいと思った。
10月も中旬だったので、夜はかなり冷えていたが、絶対に行ってみたいと思っていた。
食事が終わった後、本館から渡り廊下を渡り、有栖川山荘へ行った。
ところどころに行燈が灯されて、見ているだけで別の世界にいざなわれる予感がする。
日本人の繊細な美に対する感性があちこちにちりばめられていて、
何とも言えない不思議な魅力の空間だ。
有栖川山荘とは・・・(あらや滔々庵のHPより抜粋)
山庭への渡り廊下を抜けると、ひっそりと隠れ家のようにほのかに灯る明かり。
樹齢数百年の木々に囲まれた中に木造離れの一軒家”有栖川山荘”はあります。
明治初期、天皇ご来館の命を受けて、数年掛かりで釘を一本も使わず建てられました。
百年以上を経過した空間には静かでゆっくりとした時間が流れています。
夜はワインを中心としたバーラウンジとしてご利用いただいております。
ここにしかない想い出深い旅のひとときをお過ごしください。
飲めないたつやファミリーはここで珈琲とスイーツをいただくのだが、
これがまた格別の美味しさなのだ。
夜ならではの照明の美しさも尚一層、雰囲気を作っている。
大きなテーブルは一枚板で作られ、掘りごたつになっているので、
日本建築の中でBARという形態がうまくマッチしている。
飾られた大きな絵は北大路魯山人。
その横にはまるでアートのようなワインラックが飾られている。
少し肌寒い日だったので、BARの後はこんなお風呂で温まることが出来る。
翌朝、宿の方にお願いして、再度有栖川山荘を見せていただいた。
夜には気がつかなかったが、緑の中を空中散歩して、お庭を通って山荘に入る。
明治の最高技術を結集して作られたであろうこの建物は、
140年近く前のものとはとうてい思えない。
光の差し方まで計算されているのではないだろうか?
日本人の感性って素晴らしいと思わずにはいられない有栖川山荘だった。
今回、不思議なご縁でつながったあらや滔々庵さんでしたが、
おかげ様で本当に素晴らしいお宿で、両親も兄弟も皆が喜んでいました。
二人の両親が揃って傘寿のお祝いが出来たことにも、心より感謝しています。
加賀市山代温泉 あらや滔々庵
〒922-0242 石川県加賀市山代温泉湯の曲輪
TEL : (0761)77-0010(代)
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