知り合い意気投合した友人、石川浩さんがいる。
彼は現在、今立地区で越前和紙を作っている会社の代表で、
和紙組合や地元で活躍する経済人だ。
たつやもめちゃめちゃ感激した映画『HESOMORI』でも
いろんなお手伝いをしていたらしい。
この映画は、今立が舞台になっていて、
福井の歴史と文化、自然の美しさをうまく引き出し、
人間味溢れる登場人物のそれぞれの生き方を、
笑いあり、涙あり、感動ありの素晴らしいストーリの秀作だと思っている。
そんな映画に石川さんが関わっていたというのはちょっぴりうらやましい限りだ。
会社のオフィスには映画関係者のサインが誇らしげに飾られていた。
さて、最近は今立地区の和紙関係の方とのご縁がつながり、
和紙について今まで以上に興味を持ったこともあり、
石川浩さんの会社、石川製紙株式会社さんの見学させて欲しいとお願いしてみた。
ちょうど一ヶ月ほど前のの地方新聞に紹介されていたのが、
こちらの工場にある紙の神様(川上御前)だ。
石川製紙工場の一番奥の真ん中に祀られている。
たつやが想像していた和紙の工場とはかなり違っていて、
広大で大きな機械が動く会社だった。
そして常に大量の水を使うことにも驚かされた。
今立の五箇と呼ばれる地域には和紙関連の会社がたくさんあるが、
どの会社も山から引いた水や、川の水を使っていて、
いかに今立エリアが水に恵まれた地域であるかがうかがい知れる。
どんな水不足の時でも水が枯れることはないという。
完全機械化とはいかない部分もかなりあるようで、
現場の最終仕上げは完全アナログの作業工程でもある。
大きなロール紙のまま、出荷するのであれば問題ないが、
実際に出荷する場合は、そのほとんどが四六判(788mm×1091mm)か
菊判(636mm×939mm)にカットする。
その作業がすべて人力なのだ。
大きなロール紙をセットして、六角柱の形をした機械にその先端を巻き付け、
グルグルと回転させ、ある程度巻き付けると、それを鎌でカットするのだ。
そうすると四六判が3枚取れる大きさの紙となる。
今度はそれを一枚一枚、職人のおばちゃん二人組みが肉眼で検査し、
それに合格したものだけが、大型断切機にかけられ、
四六判の越前和紙として出荷されるのだ。
わずかなゴミが入っていても、はねられるが、
それらの紙は違う用途に使用されたり、
再び原材料とすることが出来る。
おばちゃんは時折、ストーブの上にかけてある
ルクルーゼの鍋が気になるのか、時折覗いているのが微笑ましかった♪
たつやも覗かせてもらったが、美味しそうな煮豆が入っていた。
石川製紙さんの2階倉庫は何と紙のシーズニングを行っていた。
もちろん出来上がった和紙はヒーターで強制乾燥されるのだが、
それからわざわざ手間隙をかけて、一枚一枚をこうして天井から吊るして、
半日から1日ほど乾燥させて、製品を安定させてから出荷するのだ。
外から入る光が和紙に反射したり、時折風で揺らぐ和紙たちを見てると、
どこかアーティストのアトリエにでもいるかのような錯覚さえ覚えた。
もう少し紹介したいので、次回に続きます・・・。
石川製紙株式会社
福井県越前市大滝町11-13
TEL:0778-43-0330 FAX:0778-42-0770
http://www.echizen-washi.jp/
実はたつや、毎日短くて1時間、最近は2時間かけてブログを書いているんです。
だからお願い!って言う訳じゃないんですが、
応援クリックは面倒だけど多分2〜3秒くらいで出来ると思うんです。
ご苦労さ〜んって感じで押してもらえたらやっぱ、うれしいです。
いつもありがとうございます。
アナタ様の応援クリックがたつやのエネルギー源なんです
ココをちょちょっとクリックしてね(は〜と)
1976記事目