2012年03月25日

和紙の小物たち@やなせ和紙

昨年末に地方紙で見た記事の中に、
今立の和紙漉きの会社で、干支の龍の生産で大忙し!
という見出しを見たときから、
この会社ってどこだろう? どんな風に作っているのだろう?
一度見てみたいなぁ
と漠然と思っていた。
しかも熟練した職人が頑張っても一日に80枚程度という話だったから、
その手作業がどんな様子なのかも知りたかった。

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それがこんな風に実現するなんて、たつやは何てラッキーなのだろう。
紹介してもらった会社が、ふすま紙を漉いているやなせ和紙さんで、
そこで、この色紙を作っていたのだった。
色鮮やかな龍の色紙は、
印刷ではなく和紙漉きの技術で作られるということだが、
果たしてこの工程がどんなものなのだろうか?

やなせ和紙で生産されているのはこの手の色紙と、
同じ技法で作られるタペストリー和紙っこと呼ばれるものがある。

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最初、和紙を色紙の大きさの型に流し込み土台を作る。
その上に金枠を乗せ、上から色を入れていく。
そして乾燥・・・という工程なのだが、
それは超アナログな世界で、
決してまったく同じモノが出来るとは言えない。

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この日はかわいいフクロウの色紙と新春用のお目出度い太陽の色紙を制作していた。
フクロウの型は、やなせ和紙の社長自らが制作したものだ。
後からこれらの型を作っている部屋を見せていただいたが、
下絵を描き、それにあわせて真鍮の板を組み合わせて、溶接して仕上げるのだそう。
なので、社長は和紙職人でもありながら、こうした金枠職人でもあるのだ。

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金枠は何十種類とあるが大きなものはこうして壁に掛けられていた。
きっとふすま紙などにもこうして色や文様をつけていくのだろう。

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色紙を担当していたのは北海道出身の若い女の子で、
聞くところに寄れば、和紙が好きでこの世界に入ったのだそうだ。
京都の綾部の和紙産地でも勉強していたこともあるようで、
こうして若い人たちが今立の伝統産業に携わることは、本当に素晴らしいことだと思う。
たつやは今までにもいろんな伝統産業の方にお会いする機会があったが、
どの業界でも後継者不足、職人の高齢化と職人の成り手がいない、
作る技術はあっても売り方がわからない・・・

などという声を聞いていた。
なので、余計にこういう光景を目の当たりにすると、ちょっとうれしくなるのだ。

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色を入れた後は一日乾燥室で乾かして完成する。
しかしながら、すべて手作業なため量産はなかなか難しいようだ。
たつやにすれば、大量生産できないことに魅力を感じるので、
それはそれとして付加価値となるのではないかと思う。

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両手を挙げた招き猫や、こんな美しい桜のタペストリーなどもある。

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1500年の歴史を持つ越前和紙。
まだまだ大きな可能性を秘めている伝統産業だと思います。


やなせ和紙
福井県越前市大滝町24−21
TEL0778-43-0639
http://www.washikko.jp/





今日のブログ、2時間半かけて書いてたら、何かパソコンがおかしくなって、
全部消えてしまってました(涙)
気を取り直して書いたら、文章はちっとはマシになったかも^^
それにしても寒い日でしたね。鯖江ではアラレが降ってましたもん。。。

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posted by たつたつ・たつや at 23:43| Comment(0) | TrackBack(0) | 旅先にて・福井県内編 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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