越前漆器・越前和紙・越前打ち刃物・越前焼
といった伝統産業が盛んで、
越前と頭に付かないがガネや繊維などの歴史の長い産業があります。
その中でも、旧今立地区で発達した越前和紙は1500年を誇ります。
今立の五箇と呼ばれる五つの集落で、
今でも和紙製造会社や和紙産業に関わる人がたくさんいます。

最近は今立の和紙関係の方との出会いがあって、
しばらくブログでも越前和紙の魅力を発信できたらと思っています。
それに少し前に観た映画『HESOMORI』が、
あまりにもいい映画で感動してので、
その舞台になった今立だったというのも付け加えておきます^^

先日、旧今立町大滝にある『有限会社やなせ和紙』さんを訪問した。
やなせ和紙は、昔ながらの手漉き和紙専門の会社で、
たつやが訪れた時にも、大きなふすま紙を漉いていた。
3月に入ったとは言え、今立にはまだ軒先に雪が残っていて、
広い工場はかなり温度が低かった。
しかも常に水を使うので、コンクリートの床は常に濡れているため、
足元から、冷えてくる。


ふすま紙を漉くのは、女性職人ふたりのコンビだ。
大きな和紙の原料を溶かしたプールに、紙を漉く木枠を吊り下げ、
二人が呼吸を合わせて、紙を漉いていく。
最初はかなり深く木枠を傾け水に汲み上げるようにする。
そして振り子のように何度も水を汲み上げ、
和紙の繊維質が平らになるまで行われる。

これは職人とは言え、完全な肉体労働だ。
寒くて冷たい水を使う環境での、女性の労働はかなり大変だろう。
その一連の動きには、まったく無駄な動きがなく、
ただ淡々と紙漉きを続けている。
言葉を発することなく、阿吽の呼吸で、二人のリズムを合わせる。

おばちゃんらって、いっつもそんな無口で仕事してるんか?
とちょっと意地悪な質問をしてみたら、
ほら、今日は写真撮ってなるで・・・
やっぱりいつもはおしゃべりをしながら作業をしているのだそうだ。

それにしても見事な手さばきだ。
ふすま紙という特殊な大きさなので、すべての工程で、
人間がふたり必要なのだ。

紙は漉かれると、竹簾ごと先に漉いた和紙の上に重ねられる。
更にその上には、一枚一枚布を広げて重ねられる。
やなせ和紙さんでは他の工程も見せていただきました。
400枚近いシャッターを切ったので、
今回はふすま紙の紙漉きについてだけ、ご紹介しました。
この後、和紙は板に貼られ、乾燥室に運ばれ、
乾き切ると大きな一枚のふすま紙となります。
続く・・・。
有限会社やなせ和紙
福井県越前市大滝町24−21
TEL0778-43-0639
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