日本には四季どころか二十四節気というのがあり、
この啓蟄は春の3番目の節気で、
大地が温まり冬眠をしていた虫が穴から出てくるころ。
『暦便覧』には「陽気地中にうごき、ちぢまる虫、
穴をひらき出ればなり」と記されている。
柳の若芽が芽吹き、ふきのとうの花が咲くころ。

たつやのような昆虫好きにとっては、
啓蟄はやっと冬を越した昆虫たちに会える季節なので、
ちょっとうれしかったりする。
2月の終わりのある日、お天気が良かったので、
カメラ片手に散歩している時に、
廃屋の壁の中に、一匹のテントウムシがいるのを見つけた。
テントウムシとしては、大型のカメノコテントウだった。

さほど珍しい昆虫ではないが、
何だか久しぶりに見たような気がした。
まだ気温が冷たいこともあって、
そっと手のひらに乗せたが、あまり活発には動けないようだ。
頭の付け根にある白い斑点が目のように見えるが、
実際の目はもっと小さく、つぶらな瞳のカワイイやつだ。
ちょっとモデルさんになってもらおうと、
撮影しやすい場所に移して、シャッターを何度か切った。
どうして昆虫の模様はこのように美しい色をしているのか!?
自然が織り成す芸術は見事としか言い様がない。
虫のことをよく知らない人は、虫というだけで毛嫌いするが、
画像で見るだけなら、害を及ぼす訳ではないし、
飛んでくることも、変な臭いを出すこともないから、
ちょっと勇気を出して見てもらいたいと思う。
ね!?かわいいもんでしょ^^
特に子どもさんを持つお母さん(最近ではお父さんも)は、
多少我慢して生き物の接して欲しい。

さてそのうちちょっとしたイタズラ心が湧いてきて、
カメノコテントウをひっくり返してみた。
最初は驚いているのか『死んだふり』をしている。

しばらくすると、足をピクッと動かした。
そして子どもが全身でヤダヤダをするように
6本の足をめちゃめちゃ動かして身体のバランスを崩そうとしてる。
そこで何か掴めるものがあれば、それで身体を戻すのだが、
それがないとなると、カメノコテントウはこんな風に回転するのだ。

そう、羽を広げて、ひっくり返るのだ。
この撮影は3回目でやっと捉えた一枚だ。
意外にも一瞬の出来事なので、ピントがずれてしまったり、
タイミングが少し早かったり遅すぎたり・・・。

カメノコテントウは何事もなかったかのように、
お尻からはみ出た羽をしまいこんで、歩き始めた。

折角越冬して、春を迎えたのに、
寒さに凍えて死んでしまってはかわいそうなので、
元見つけた場所に戻してやった。
待ち遠しかった春がもうそこまでやってきてます。
これからの季節はまた虫たちが時々登場するかも?
嫌がらないでちゃんと見てね〜♪

二十四節気・・・
※カッコ内は太陽黄経と大体の日付である。
日付は年によって変動する。
中気を含まない月を閏月とする。
節月 節(せつ) 中(ちゅう)
春
一月 立春(315度、2月4日) 雨水(330度、2月19日)
二月 啓蟄(345度、3月6日) 春分(0度、3月21日)
三月 清明(15度、4月5日) 穀雨(30度、4月20日)
夏
四月 立夏(45度、5月6日) 小満(60度、5月21日)
五月 芒種(75度、6月6日) 夏至(90度、6月21日)
六月 小暑(105度、7月7日) 大暑(120度、7月23日)
秋
七月 立秋(135度、8月7日) 処暑(150度、8月23日)
八月 白露(165度、9月8日) 秋分(180度、9月23日)
九月 寒露(195度、10月8日) 霜降(210度、10月23日)
冬
十月 立冬(225度、11月7日) 小雪(240度、11月22日)
十一月 大雪(255度、12月7日) 冬至(270度、12月22日)
十二月 小寒(285度、1月5日) 大寒(300度、1月20日)
カメノコテントウ
赤と黒の特徴的なもようを持った大きなテントウムシ。光沢が強く、美しい。
成虫・幼虫とも、同じ甲虫の仲間であるクルミハムシやドロノキハムシの幼虫を食べる。
秋が深まると、成虫は樹皮の下や岩のすきまなどに集まり、集団で冬を越す。
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