気比神宮をゆっくり歩くことは今まであまりなかった。

その割りに気比神宮歴はそれなりに長くて、
クルマの免許を取った頃は、仲のいい友だちと4人で、
初詣に来たり、ドライブのついでに立ち寄ったりしたので、
かれこれ30年くらいになるかもしれない。

本殿の天井の柱は昭和20年7月の福井空襲の折りに、
気比神宮も焼失したが、その時に燃えずに残った柱を一部使用している。
なので朱塗りされた部分は新しく、
塗られていない部分は以前のものということになる。

天皇家を祀った神社なので、賽銭箱にも扉にも
あちこちに菊のご紋が見られる。

それなのに、ちっとも気比神宮のことを知らない。
少し前にちょっと空き時間があったので、
気比神宮を歩いてみた。
お天気は良かったのだが、空気が冷たい日だった。

以前に敦賀市の老舗の和菓子店『森本』さんの
水ようかんの作る様子を見せていただいて、
ブログに書いた時に、森本さんの水ようかんの箱の蓋には、
『気比神宮の長命水使用』と書かれていたのを思い出した。
何度もココへは来てるはずなのに、
普通の手洗い場所は知っていても、
ひっそりのその片隅にあるこの長命水の存在は知らなかった。
飲んでみると甘くて柔らかい水だった。
この水を一杯飲むと寿命が3年延びるとも伝えられている。

敦賀は意外にも水どころで、
その昔はどこでも井戸水を使っていたらしい。
この日は、観光ボランティアの方がいらっしゃって、
いろんな説明をしてくださった。
その時に教えていただいたのが、この神社の屋根の意味だ。

拡大してあるが、地面に平行に並んだ柱のことを堅魚木(かつおぎ)といい、
その数によって、男の神様か女の神様かわかるとのこと。
因みに偶数は女の神様、奇数は男の神様ということになる。
また斜め上に突き出た柱を、千木といい、
地面に対して直角(縦)に切れていると男の神様、
地面に対して平行(横)に切ってあると女の神様なのだそうだ。
よって気比神宮は7本で奇数、縦切りなので男の神様ということになる。
こんなことはガイドさんに教えていただかなければ、
絶対に知り得ないことだけに、とても興味深く楽しい一時だった。

また気比神宮にはいくつかの摂末社があり、
その祭殿前に、一風変わった狛犬を見ることが出来る。

これは一角獣の狛犬で、なかなか他の場所では見ることが出来ない。
左右の狛犬の大きさが全然違っていたのも、ちょっと不思議な気がした。


猿田彦神社の狛犬、見事に苔むしています。

ガイドさんに寄れば、狛犬マニアが結構訪れる聖地?とのことで、
今まであまり意識してみていなかった狛犬も、これからの散策で楽しめそうだ。
福井県内でも、まだまだ知らないところばかりで、
これから春を迎えて、温かくなって日が長くなったら、
またいろんな土地を訪ねてみたいと思う。
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