帰り道を同じ道を戻るのはちょっとつまらないと思った。
地図を眺めていると、南丹市を抜け、
京都の亀山の手前で左折して477号線を経由し
山越えで小浜方面へ出る道を見つけた。
このルートは自然豊かなエリアをずっと走るので楽しそうに思えた。
ところがどっこいその道はとんでもない道だった。
まだお昼を少し回ったばかりというのに、
山に入るともう夕暮れの暗さで、一台の自動車とすれ違っただけで、
2時間近く車を見かけることはなかった。
たつやは知らない道を走ることが好きなのだが、
それは学生時代にバイクでツーリングしたときにも
何度もその道を選んだことを後悔したことがある。
それも夜中に走ったりするものだから、
頼れるものはヘッドライトに照らされるわずかな路面だけ。
車一台がやっと通れる道で片側は切り立った崖なんていうことも珍しくなかったし、
後から地元に人に聞いたら、昼でも誰もこの道を選ばない・・・
霊に会わなかったか?などと真顔で聞かれたりした。
地図上で見ればちゃんと道があるのに、
走ってみるとこれは道とは言えんやろ!ということも何度もあった。
ま、今回の道はそれほどまでではなかったが、
その山奥を越えるルートは久しぶりにちょっと怖い感じがした。
そしてようやく道が開けて少し走ると、
『手打ち蕎麦まつばら』と書かれた看板を見つけた。
やっと人里に下りて来た安心感があったこともあって、
お腹が空いていることに気づいた。
小浜方面に抜ける道を途中で右折し、
京都の嵯峨野方面に抜ける道を数キロ走り
小さな集落を抜けていくと一番奥にそのそば店『手打ち蕎麦まつばら』はあった。
広い駐車場に車を停めて店まで歩く道には牛の糞が落ちていたりして、
とにかく山奥のホントに自然豊かな場所だ。
木の香りあふれる店内は、明るく広い。
日曜日の4時前ということもあって、
お客さんは4人組の家族とたつやだけだった。
そば切れ?も心配したのだが、
ちゃんとまだ残っているとのことで安心して席についた。
壁に貼ってあった天ぷらの説明を読んでいたら、
その天ぷらが食べたくなった。
オーダーを聞きに来てくれた女性に、
ざるそばと天ぷらを!と頼もうと思った瞬間に、
「本日、天ぷらは売り切れとなりました。」
と先手を打たれてしまった。
仕方がないので、ざるそばの大盛りを頼んだ。
しばらくして運ばれて来たざるそば。
かなりの細い麺に仕上がっている。
鼻を近づけるとプンのそばの香りが広がる。
麺だけを食べてみると、
ちゃんと腰があって冷たく冷やした上品なそばだ。
ダシは濃い目の関東風のもりつゆ。
細い麺の分、つゆがよく絡むので
つけすぎるとそばの味がわからなくなってしまう。
ほんの少しつゆをつけて勢いよくずずーとすすった。
ん、んまい!
こうして旅先で旨いそばに出会えるのはとてもうれしい。
もちろん、他の食べ物も含めてたつやが旅先で食べるものの80%が大当たり、
15%が当たり、5%がやや辺り!で外れることはないのだが、
やっぱりその旅自体がいい思い出になるのだ。
店の周りは畑と山、そしてわずかな民家が点在するだけで、
聞こえるのは鳥の鳴き声と流れる水の音。
こんな場所で美味しい蕎麦を食べられることは、ホントに幸せです。
手打ち蕎麦まつばら
京都市右京区嵯峨越畑鍋浦町109-1
0771-44-2700
営業時間 11:00〜16:00(12月〜3月は15:00迄)
定休日 火曜日(祝日の場合は営業/※注意:翌週の月曜日又は水曜日が振替休日)
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