河和田アートキャンプが今年も始まった。
このアートキャンプとは
平成16年に福井嶺北地方を襲った福井豪雨で被害を受けた
河和田地区の子どもたちを元気づけようと
京都精華大学の学生がボランティアで
訪れたことがきっかけになっている。
以来、毎年京都精華大学の学生を中心に
いろんな大学の学生が夏休みの1ヶ月から1ヶ月半を河和田で過ごしながら、
様々な分野とアートを組み合わせた有形無形のアート作品作りを
楽しむワークショップ形式のイベントとなっている。
たつやも毎年のように河和田アートキャンプを楽しみにしていて、
夏は何度か河和田を訪れる。
今年の参加初日は『農業とアート』イベント、トラベジだ。
会場である鯖江市中山間交流会館に到着した時は、
太陽が顔を出して、蒸し暑かった。
それを見越してか?二台の軽トラックに
2本のロープと布を張り合わせた細長いテントが張られ、
その下に学生たちが手作りしたテーブルと椅子が置かれていた。
それはまるでちょっとした田舎のオープンカフェといった感じだ。
日差しが強くなると参加者や学生さんたちでテーブルを少し移動させて、
日陰に入るように直したり、
学生さんが河和田で作ったという無農薬有機肥料の枝豆を
提供してくれたりした。
軽トラでの簡易テントのアイディアの面白さや、
参加学生さんの元気な笑顔に感心しながら、
ひととき河和田アートキャンプを楽しむことが出来た。
講師と調理を担当されたのは
息子さんが毎年河和田アートキャンプに参加している桑山さんご夫妻。
ご主人は海外での生活体験から感じた
今の日本人の健康に対する話をわかりやすく説明され、
そのためにいかに食生活が大切かを話され、
続いて奥様が面白おかしく健康に良い料理を作る。
ふたりの息がぴったりで、まったく飽きることなく楽しむことが出来た。
野菜たっぷりの焼きそばやピザ、豆腐で作ったドーナッツ、
それに河和田でさっきまで畑にあった無農薬有機肥料で育てたカボチャを
オリーブオイルとチーズで焼いて食べるというある意味とても贅沢な一品もいただいた。
このカボチャを育てたのは福島県で有機栽培農家をしていた方で、
今は河和田で農業をしている。
これから福島と鯖江を行ったり来たりしながら、
農業に取り組んでいくらしく、応援したいと思った。
和気藹々と参加者同士が話したり、
そこに学生さんが混じって、
年齢や地域を超えた交流が出来るのは、
河和田アートキャンプの特徴だが、
それを自分の感覚として実感できたトラベジだった。
この日出会った学生さんのひとりJ本君とは、
ひょんなことがきっかけとなり、仲良しになりました。
たまたま服飾関係を目指す彼に、
うちのかみさんが20年に渡って集めていた服地を、
全部差し上げることになったのです。
かみさんの実家は高岡市でオーダー専門婦人服を
何十年もやっていたので、そこでもらってきた生地が
山になっていたのです。
当時としては最高級服地で、しかも面白いデザインや加工のものがたくさんあって、
今ではこんな生地を見つけることは不可能に近いと思います。
生地の山を見る彼の目がだんだん輝いてくるのは、
見ている方としてもとてもうれしいものです。
いつの日か彼が有名なデザイナーや服飾の作家さんになることを、
今から楽しみに心待ちしています。
こうした出会いがあることも、
河和田アートキャンプのおかげだと思います。
う〜ん、鯖江ってやっぱすごいわ!
河和田アートキャンプHPより
農業とアートでは、生産者と消費者の距離を近づける
“ふれあいの場”を作りたいと考え、
畑の上で、農家の方と消費者の交流を図る取り組みを行います。
また、河和田アートキャンプの活動期間である夏だけに留まらず、
農家の方が利用する軽トラを使った移動式レストランの
“トラベジ” が、春夏秋冬の収穫の風物詩になり、
常用ツールとなることをを目指して活動・制作します。
http://aai-b.jp/ac11/index.html
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ラベル:鯖江市