「最近、赤とんぼを見なくなったわ・・・」
と母親が言うので、
「そんなことはないよ、結構いるよ」
と答える。
だけど確かに母が言うように、
たつやが子どもの頃には、この辺りでも
赤とんぼは普通に見れた。
ちょっと田んぼや里山に行けば、
赤とんぼはたくさんいるのだけど、
人間が生活しているコンクリートが多いところで、
見かけることはほとんどなくなった。
通称赤とんぼ
正式名称をアキアカネという。
普通に里山で秋に生活しているように思えるが、
彼らは気温に敏感で、暑さを嫌って長距離を移動する。
なので夏はかなり高い山で過ごすことが知られている。
夏前には生まれて、気温が下がってくる秋に里に下りて来るので、
秋の昆虫に思われがちだが、そうではない。
ただ赤く染まってくるのは秋らしい。
詳しい説明を以下に加えておくが、
アキアカネは11月下旬までこの辺りでも普通に見られる。
だけど気温が下がってくると、
太陽の光に直角に身体を向けて、
日向ぼっこしているようだ。
残り少ない陽の光を浴びて、
この日のアキアカネは、飛び立ってもすぐに元の場所に戻ってくる。
ポカポカ気持ちよくって、眠いのだから、
邪魔しないでくれよ・・・
という感じでたつやのカメラをジロリと見た。
以下の説明は興味のある方だけ読んでもらえればいいと思い、
Wikipediaから抜粋しておく。
繁殖するのは通常平地または丘陵地、低山地の水田、池沼、溝などであるが、
まれに標高2000m代の高所からの羽化記録もある。
5月末から6月下旬にかけて夜間に羽化した成虫は朝になると飛び立って水辺を離れ、
1-2日間草に止まったまま体が十分固まるのを待つ。
その後近辺の樹林、植栽木などに集合して群れとなり、
4-5日間を摂餌に費やして様々な小昆虫を空中で捕食し、
長距離飛翔に必要なエネルギーの蓄積を行う。
十分体力がついた個体は単独で、あるいは群れを成して
日中の気温がせいぜい20-25℃程度の3000mぐらいまでの
高標高の高原や山岳地帯へ移動して、7月-8月の盛夏を過ごす。
未成熟成虫が水辺を離れて生活するのは他のアカネ属の赤とんぼのみならず、
非常に多くのトンボに共通した習性ではあるが、
アキアカネの場合この移動が極端に長距離となる。
低温時におけるアキアカネの生理的な熱保持能力は高く、
活動中の体温は外気温より10-15℃も上昇するが、高温時の排熱能力は低い。
そのため暑さに弱く、気温が30℃を超えると生存が難しくなり、
このことが季節的な長距離移動の原因と考えられている。
酷暑の年には移動先はより高い標高の地域となり、
冷夏の年にはそれほど高いところまでは移動しないことが示唆されている。
なお夏の昼間、日差しが強いときにアキアカネが逆立ちをするのは
日光が当たる面積を減らし、体温の上昇を抑えるためである。
夏の間高地で摂食を続けている間に生殖腺などの内部組織が発達、充実し、
最終的に体重が2-3倍にまで増加する。
昆虫などの節足動物は脱皮後に体の大きさは増大するが、
それは消化管内にのみこんだ水や空気の圧力で外側の外骨格だけを膨張させているため、
しばしば内部はすかすかの状態である。
そのため、脱皮後は成長しないように思われがちだが、
実は外骨格の膨張に伴っていなかった内部組織の成長が起こるのである。
十分成熟した成虫、特に雄は体色が橙色から鮮やかな赤に変化し、
通常秋雨前線の通過を契機に大群を成して山を降り、平地や丘陵地、低山地へと移動する。
成虫の群れは低地に到着すると雌雄が結合したまま飛びまわり、
稲刈りの終わった水田の水溜りのような産卵適所を探索する。
このような浅い水溜りを発見すると、近くの草むらや地面で約10分ほど交尾を行い、
交尾が終了するとやはり雌雄がつながったまま水面の上に移動する。
産卵は水面の上で上下に飛翔しながら雌が水面や水際の泥を腹部先端で繰り返し叩き、
その度に数個ずつ産み落とす。
産卵が終わると雌雄は連結を解き飛び去り、
夕方は単独行動を行うが朝になると再び雌雄が連結して生殖活動に移る。
成虫は11月まで見られ、中には12月上旬まで生き延びるものもいる。
卵は水中や湿った泥の中で越冬し、
春に水田に水をはる頃になると孵化し、幼虫(ヤゴ)となる。
アキアカネのヤゴは体は短いが肢は非常に細長く、
クモのような姿をしている。
頭部は横長で複眼は前側方に突出している。
終齢幼虫に達した段階のヤゴの体長は17-20mm、頭幅は6.5-8mm。
ヤゴは田植え直後の水田に大発生するミジンコなどを
活発に捕食して急速に大きくなり、初夏の夜にイネなどによじ登って羽化する。
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ラベル:昆虫