1年生の理科を担当してくれた室田忠男先生だった。
元々遊び好き、虫好き、好奇心旺盛だったたつやにとって、
先生の最初の授業は衝撃的だった。
勿論理科の授業だから、教科書に沿った話をされたのだが、
その4限目の最後の5分の話にたつやの目の色が変わった。
先生は昆虫の研究をしていて、特に蜂についての権威、
週末には虫を追いかけて様々な場所に採集に行くこと、
などなど。

放課後を待って、たつやは理科室を訪ねた。
「先生、先生の家に遊びに行っていいですか?」
「ん?君はフジタくんだったな。どうして?」
「先生の採集した虫たちを見たいんです。」
「わかった、じゃ夜遊びに来なさい」
幸いなことに先生の家とたつやの家とは、
自転車なら5分程度の距離で、
記憶が曖昧だが、入学してすぐの理科の授業を受けた日の夜には
確か先生の家にいた。
7時半頃にお邪魔して、先生に促されて帰ったのが10時だった。

その時の衝撃的な虫たちのことは、
また機会を見て、ブログにも書きたいと思っているが、
あまりにも美しすぎる蜂たちの標本に驚愕し、
あっという間に虜になってしまった。
なので、中学入学と同時に先生と仲良しになって、
その春から毎週日曜日には、先生と一緒に昆虫採集を始めた。
その時に先生から貸していただいたのが、虫捕り網だ。
それまで小学生の頃におもちゃ屋さんで買っていた
虫捕り網は、竹の棒に白い網が付いていて、
何度か使えば、布が破けてしまったり、
竹の先から網が取れてしまうような代物だった。

しかし先生から貸してもらった網は、
スプリング式の直径40cmのプロ用?の大型のモノだった。
その後、たつやも先生にお願いして同じ網を買っていただき、
ずっとそれを使って昆虫採集をしていた。
しかし、いつしかたつやも虫捕りをやめて
随分長い年月が流れてしまった。
でもやっぱり野山を歩くとどうしても虫たちが気になるのだ。
ブログを始めてカメラを持ち歩き、
いろんなレンズを持つようになると、
虫たちの写真を撮ってみたくなるのだ。

あの頃には買えなかったアルミの伸縮性の棒付きです^^
収納時にはこんな大きさなのです。

網を広げて延ばせば、かなり長くなります。
これでちょっと高いところにいる虫たちにも届くかな?

そして先日、通販で36年ぶりにプロ用?虫捕網を買ってしまいました。
子どもの頃は、標本にしていましたが、
今は写真だけ撮ったら、また元に戻してあげることにしています。
本当なら、時間と機材があればカメラをセットし、
ずっと虫たちの生態を撮影してみたいと思いますが、
今は叶わないので、ちょっと網で捕まえた
虫たちの写真が撮れればいいと考えています。

マメコガネさんたち、お取り込み中、失礼いたします^^;
それにしても下の体位はアクロバティックですねぇ@@;

女性の方で虫は苦手(最近は男性でもかな?)という人が多いし、
実際に目の前にいるとちょっと怖い虫たちもいますが、
たつやのブログではモニターから飛び出てくることはないから、
嫌がらずにちょっと違う視点で虫たちを見てもらえたらと思います。
怖いのは虫や動物や幽霊じゃなくって、
人間の方がよっぽど怖い世の中ですもんね。
追記
今でも室田先生は元気に蜂の研究を続けられています。
先日買った『月刊むし』の特集が飛ぶ宝石と呼ばれる蜂の特集で、
その記事の中でも先生のお名前を何度か拝見しました。
あの頃採集していた昆虫の標本は数年前に先生にお渡ししました。
何かしら研究に役立てていただけたならうれしく思います。
訪問していただいたついでに、ちょこっと応援してくれませんか^^
一日サボると落ちちゃいますねぇ(涙)
たつやに愛の手を〜(笑)
ココ


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ラベル:昆虫