工房に入る時間も極端に少なくなってしまった。
使わない板や木材の半端材を捨てることが出来ずに、
何かのために取っておく・・・という癖が直らず、
ますます工房は狭くなりつつある。
この際、思い切って半分ほど薪にしてしまえばいいと思って、
工房の整理整頓にかかるのだが、
やっぱり捨てることは出来ない・・・。

さて、最近カンパネルラのお客様から、
一台の古い足踏みミシンが届けられた。
今までに何台かこの手の足踏みミシンを見ているが、
見た限り、かなりきれいに使っていたことがよくわかる一台だった。

それは、そのお客様のお母さんが使っていたもの。
残念ながら、お母さんは、今は遠いところに行ってしまって、
そのミシンを使うことはないが、処分は出来ない・・・。
なので、そのミシン台を活かして、何かに利用できないか?
というような相談を受けた。
たつやとしては、読書をしたり、ちょっとした作業をする小さな机
もしくは鏡台に作り変えることを提案し、
結果、鏡台にリフォームして欲しいというお話になった。

お客さんの、お母さんに対する想いが伝わってきて、
久しぶりに創作意欲がフツフツと湧いてきた。
とりあえず、ミシン本体を取り外し、
足踏みの台や弾み車、クランクなとを分解することにした。
部品はすべて取っておいて、最終仕上げの時に、
何かに利用したり、お客様に返還しようと思っている。

昔のネジは、ほとんどがマイナスネジ。
このミシンも例外ではない。
ミシン本体を台から取り外すのは、意外に簡単。
それから台下の鉄の部品の必要ない箇所を外す作業に取り掛かった。
使い方が丁寧だったことに加えて、
昔の鉄の質の良さを実感する状態の良さだった。
しかも分解してみて、初めて知る機能や部品のつなぎ方に
とても興味を持った。

足で踏む台の動きは上下運動だけなのに、
それをスムーズに回転運動に変える仕組みには、
いくつもの知恵と、技術が使われていて、
日本の技術の高さを改めて、認識したのだった。
これらの部品を使い、何にリフォームするかは、
これからの楽しみ♪

さてミシンの雰囲気を壊さずに鏡台にするには、
イメージ的にこんな感じだろうか?

引き出しの中には、お母さんが使っていた糸巻きや
ミシンの道具が入っていました。
もしかすると、さっきまで使っていたの?
と思える瞬間でした。
こんな場面に出くわすことができるのは、
木工をしている私にとって、とても光栄なことです。

まだまだ時間はかかるでしょうが、
リフォームがボチボチ進行していく様子も
またブログに書いていきたいと思っています。
おかげさまで二位です。(ホントはやっぱ一位がいいですが^^;)
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