
越前漆器協同組合の新しい事業のひとつとして、
日本の祭りには欠かせない山車の漆塗りを行っている。
先日、仕事でうるしの里会館を訪れた時に、
大勢の職人さんたちが集まっていた。
今日はいったい何の日なのだろ?
と疑問に思って組合の方に聞いてみると、
この大きな山車の漆塗りをするプロジェクトの
最初の説明会の日だったそうだ。


今手がけているのは、静岡県掛川市で行われる
掛川祭りの山車で、車輪だけでも直径が1800mm近くある。
一回目の説明会が行われた数日後に行った時は、
ちょうど下地を手がけている真っ最中だった。
欅などの堅い木を使った車輪は当然繋いであるのだが、
その繋ぎ目や、木の出っ張ったところや逆に凹んだところを、
削ったり埋めたりする工程だ。
その後は、職人さんが分業で、漆の下地を塗っていく。


小さなノミで削る職人さん。
ペーパーがけをする職人さん、下地材を練り合わせる職人さん、
そして何人かの職人さんが下地を丁寧に縫っていく。
対象物が大きいため、自分の身体を動かしながら、
作業を黙々と続けていた。


今や全国的の手仕事の職人さんが少なくなっていて、
この手の漆塗りをすべて行うことができる産地は、
越前河和田をおいて他にないという。
すごい技術集団がこの鯖江にはいるのだ。
元々は1500年前に継体天皇が冠の修理を片山村
(今の鯖江市河和田地区)の漆職人に依頼したところ、
見事な技に感動され、漆器を作ることを奨励したというところから、
始まっている我が町鯖江の伝統の技です。

私たち鯖江市民ももっと誇りを持って
越前漆器を発信していかなくては!
それにしても職人さんって、絵になると思いませんか?
カッコイイでしょ!?
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