連休に中年4人組で、またあの旨い寿司やを訪ねることにした。
その前にせっかく高田まで来たのだから
古い雁木のある通りを一緒に行ったメンバーにも紹介したいと思った。
あまり時間がなかったのだが、雁木を見ながら歩いていくと、
導かれるように、どこかしら懐かしい匂いのする路地を見つけた。
入ると突き当たりは古い映画館だった。
そこへちょうど出て来られた映画館の持ち主のご婦人が、
親切なことに既に閉館している劇場を見せてくださることになった。
この建物はつい5ヶ月前まで成人向けの映画館として営業していた。
しかしながら時代の波に押し寄せられ閉館することになったらしい。
たつやみたいな昭和大好き人間にすれば、
よくぞこれまで営業を続けて、
今日までその形態を維持してくれたと感激してしまう。
明治44年に建てられたというこの劇場は、
何度かある程度の改装はなされたであろうが、
その細部に至るまで、古い西洋建築の装飾が残されている。
石で出来た円柱の柱や階段のアール、
木製の手すりやステージなどアールデコを感じさせてくれる。
当時の設計士や職人の素晴らしさを痛感せずにはいられない。
当たり前のことだが、かなり広い劇場の中には
一本の柱も立てられてはいない。
豪雪地帯のこの場所では、相当の強度を持っているのだろう。
この劇場は地元のNPOによって保存、運営されることになり、
後世に残されることになった。
そのため客席はすべて取り外され、
なるべくオリジナルを残すよう
椅子などの部品をきれいに掃除されていた。
映写室も見せていただくことが出来た。
2台同じタイプの映写機が置かれていて、
大量に発熱する熱を逃がすため煙突がついていた。
昔はフィルムが燃えてしまうこともあったとのことで、
2台の映写機は15分交代で使っていたという話を聞かせていただいた。
たつやは町の映画館全盛時代とは少し世代がずれているが、
団塊の世代の方以上の映画ファンが見たら涙を流すくらい
昭和レトロを感じることは間違いないだろう。
このような文化の財産を市民の力で保存活用されることは
大変素晴らしいことだと思います。
福井県内にもそういう建物が数多くあると思うのですが、
そのほとんどが壊されてしまうのでしょう。
高田で偶然見せていただいた映画館のように、
我が町の財産を官民一体となって残せるといいと感じた一日でした。
煙突があった頃の旧高田日活
旧高田日活(高田世界館)
新潟県上越市本町6丁目4-21
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