2009年09月18日

薪の住人たち

石窯用に解体した家屋の柱などを薪にするため、
裏側に大量に積んでいると、様々な生き物がやってくる。
しかしながら、今年はとても少ないように感じる。

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いつもの年なら、いろんな種類の蜂がやってきて、
巣を作ったり、獲物を探しに来るのですが、
今年はアシナガバチさえ、あまり見かけません。
例年なら大抵、3〜5個はセグロアシナガバチの巣を
見かけることができるのに、今年はゼロです。

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ミツバチ社会が崩壊して、
激減しているというニュースを聞きますが、
他の蜂にも影響があるのだと思います。
一説にはウイルス説とか
携帯電話の中継局の電磁波の影響とも
言われていますが、
いずれにせよ人間以外の生き物にとっては、
実に住みにくい環境になっているのかもしれません。
植物の大半が虫媒花で、虫がいないと受精ができません。
結局、そのしっぺ返しを食らうのは人間なのでしょうが・・・。

そういえば民主党が政権を取って、
二酸化炭素排出量を25%削減と謳っているのは
とてもいいことだと思うのですが、
高速道路無料化ガソリンの税金を見直す
などと言った政策はどう考えても矛盾しているように思えます。

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さて薪に集まってくる蜂たちは次の世代のために、
せっせと巣作りに精を出しています。
オオハキリバチも直径10mmくらいの穴を巣にして、
中に花粉団子と卵を産むと入り口に蓋をして、
また次の巣作りに励みます。
観察していると、どうやら最初は穴の中の掃除。
それから穴の回りを、どこかで集めてきた樹脂と
自分の唾液を混ぜたもので、
コーティングしてから始めるようです。

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最近になってオオハキリバチの数はかなり減って、
巣作りのシーズンは終わりを迎えようとしているようです。
しかしながら、どこから嗅ぎつけてくるのか不思議なのですが、
オオハキリバチに寄生する腹赤の悪いヤツがやってきます。
こいつがハラアカヤドリハキリバチです。
1週間ほど前は、1.2匹見る程度だったのが、
数日前には5.6匹がブンブン飛んでいます。
オオハキリバチの巣があることを知っているのです。
折角泥で固めた蓋を開けて中に入り込むと、
ちゃっかり自分の卵を産みつけて労働寄生するのです。

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彼らが棲家にした薪は印をつけて、燃やさないようにします。
それでも知らずに燃やしてしまうことはあると思いますが、
一生懸命、子孫を残すために働いている姿を見てると、
気をつけようと思うようになりました。

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写真は鱗翅目(りんしもく、蝶や蛾のこと)に寄生する
ヒメバチ科のアメバチの一種
孵化したばかりなのか?
レンズを近づけてもまったく動きません。

彼らの仲間は寄主である鱗翅目の幼虫を見つけると、
お尻にある針で数箇所刺します。
それも神経系のみ麻痺させる場所だけに刺すのです。
そうすることで幼虫は新鮮なまま(生きたまま)
巣に連れて帰り、蜂の子どものエサとなるわけです。
蜂の仲間には寄生蜂と呼ばれる種類がかなりたくさんいます。
その特徴としては、色鮮やかだったり、
ちょっと見た目が派手だったりするのですよ。


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ラベル: 昆虫
posted by たつたつ・たつや at 23:05| ☁| Comment(4) | TrackBack(0) | 自然や風景のこと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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