薪ストーブや石窯用に薪を大量にストックしていると、
いろんな生き物がやってくる。
特に多いのは蜂。
アシナガバチやドロバチ、スズメバチやクマバチもくれば
オオハキリバチもやってくる。
それらの蜂に寄生する寄生蜂や寄生蝿も時折飛んで来て、
巣穴を狙っている。
たつやは昆虫大好き少年だったし、
中学生の時は理科の担任だったM先生が大好きで、
その先生が蜂の研究をされていたことで、
自然と蜂に興味を持つようになった。
そのため春先から秋までは
毎週日曜日は先生と一緒に蜂の採集に明け暮れていた。
大学で昆虫学を学べる農学部に行きたいなぁと決めたのもこの頃だ。
その後、大学では昆虫(蜂ではなく蛾だったが)
の体内時計について卒論を書いた。
学生時代は虫たちとの縁も深かったが、
社会人となると薄れてしまった。
だけど今でも虫を見つけるとじっと観察したり、
カメラで捉えたくなる。
今、たつやの薪を棲家にしていて
動きが活発なのはオオハキリバチ。
積んだ薪の回りを飛んで、巣穴に盛んに出入りしている。
この穴はこの材木を食べた甲虫類が開けたものだと思うが、
直径が彼ら(彼女ら?)にぴったりなのだ。
頭から入って、やたら身体を回転させている。
どうやら中を掃除しているか、室内を整えているようだ。
お腹の下側は花粉でいっぱいです。
細かい体毛が生えていて、それに蓄えるようですね^^
そのうち、今度は尻尾から穴に入る。
これはお腹に花粉を大量につけて持って帰ってきたものを
巣の中に落としているのだろう。
その証拠に出てきた時には
お腹にたくさん着いていた花粉がきれいになっている。
そのうち花粉と花粉団子がある程度たまると、
オオハキリバチは産卵をする。
オオハキリバチに混じってお腹が真っ赤な派手な蜂が飛んできた。
これはハラアカヤドリハキリバチという
オオハキリバチに労働寄生する蜂だ。
どうやら巣を偵察に来ているようだ。
行動そのものは観察できなかったが、
オオハキリバチの巣穴に侵入し、自分の卵を産みつけ、
その卵が孵化し、オオハキリバチの幼虫を食べて成長するのだ。
こういう寄生をする蜂はかなりの種類がいるのだが、
その特徴として、結構色が派手だったり美しかったりするのだ。
うちのかみさん曰く、
人間でも派手なのは悪いヤツが多い(笑)
蜂の世界でも一緒なんやね・・・
当たり前のことだが、ホスト(寄生される側)がいないと、
寄生する虫は存在出来ない。
寄生する相手は不特定多数ということはまずなくて、
ほとんどの種類が、ホストは一種に限られる。
しかしながら、どうやってホストを探してやってくるのだろう?
そうこうしてるうちにあまりにも出入りが激しいので、
ちょっとイタズラ心が起きて、
そこに生えていたイネ科の葉っぱで穴をふさいでみた。
10分ほど後に見ると、三ヶ所の草は全部下に落とされていた。
どのように落としたのかは見ていなかったのでわからないが…。
もうひとつ実験してみることに。
それは巣穴の一部を指で押さえること。
作業するにはかなり邪魔な存在のはず(笑)
オオハキリバチは一応針を持っているので、
攻撃されたら刺されますが、これくらいは大丈夫なはず^^;
オオハキリバチはなんじゃコレ?
という感じで頭を使ってたつやの指を押すのだ。
押されたふりで指を少し穴から離すとまた穴に入る。
再び指を動かして巣穴を塞ぐと、
また頭をゴリゴリ押し付けて、どかそうとしている。
左手でハキリバチをからかいながら、
ファインダーを覗きながら右手でシャッターを切る。
う〜ん、コレってめちゃめちゃ楽しいやん。
人様が見たら危ない親父かも
そして3時間後に見に行くと、出入りしていた巣穴は、
すっかり蓋がされていました。
あちゃ〜、どうやって蓋をしたのか見たかったなぁ…。
石窯に火を入れながらの密かな楽しみのひとつです。
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