高岡市は、実はたつやとは縁のある街で、
うちの大切なかみさんの出身地だ。
若い頃から、この町には何度も来ているのだが、
最近になって、つくづく高岡の良さを感じている。
うちのかみさんが女子高に通ったという山町筋は、
今のたつやには実に魅力的な建物が並び、
時間があれば、一日中うろうろ出来そうなところである。
この保存地区内には、土蔵造りや真壁造りの町家、
前面を洋風に仕上げた町家、レンガ造りの洋風建築の銀行など、
明治中期から、大正、昭和初期に建築された伝統的な建造物が残されている。
中でも富山銀行本店のこの建物は、一際目を引く。
富山県内では唯一の本格的西洋建築で、
大正3年、高岡共立銀行本店として建てられたもの。
東京駅を模したとされる擬ルネッサンス様式のレンガ造りのこの建物は
現在も富山銀行として使用されている。
古い洋風建築が好きなたつやにとっては、実に魅力的だ。
どうしてここまでの手間隙と贅を尽くした装飾を施したのだろう。
できれば中を見学してみたいが、それは無理なのだろうか。
その富山銀行を挟んで、反対側にある井波屋仏壇店の外観も、
明治の洋風建築の特徴を残した美しい作りになっている。
筏井家住宅は高岡の土蔵造りの特徴を備えた建物。
これは類焼を防ぐためのうだつの役目をしているのだろうか?
一番驚いたのが、菅野家住宅。
ここの建物の屋根を見てびっくり!
よくよく説明書きを読んでみて納得。
ここは、高岡の土蔵造りの中でも、
唯一国指定の重要文化財に指定されている。 (平成6年)
菅野家は明治初頭に、5代の伝右衛門が北海道との回船で
財をなし、明治22年(1889)には高岡銀行を設立、
同36年には高岡電灯を創立する一方で、政界にも進出して、
高岡政財界の中心的な存在だった。
明治33年の高岡の大火直後に再建されたようで、
贅を尽くしただけでなく、耐火を考えた重厚な作りになっているようだ。
この山町筋だけでも、実に見所の多い場所だ。
日本海側の町歩きをしていると、北前船がもたらしたであろう
江戸から明治にかけての経済発展の名残をあちこちで見ることができる。
今度、かみさんが里帰りする際には、
じっくり泊りがけで町歩きをしたいと思った。
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