2008年01月16日

旅人の視点で鯖江を歩く

知らない街を歩いてみると、
いろんなモノが見えてきて、
ちょっとした旅気分を味わえたりする。

たまには、たつやのふるさと鯖江の街を
旅人の気持ちで歩いてみたらどうだろう?


たつやの家は代々この鯖江の中心市街地で
江戸時代から商売をしている。

わかっているだけでも、
料理屋→道具屋→印刷屋+新聞販売店
(たつやの食べ物好きとアンティーク好きはここから来てるのか?)
家からほんの5分も歩けば、いくつかの
歴史的建造物や文化の香り高い場所がある。
この日は、建物を中心に歩いてみることにした。

まずは毎月誠市でお世話になっている鯖江本山
誠照寺(じょうしょうじ)」
人影も少ない境内は、冬の冷たい空気と、
凛とした緊張感のあるたたずまいが気持ちいい。
屋根の美しさが一際映える。
すっかり冬の準備をしていた。

たつや家→誠照寺(2分)

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御影堂
御影堂は境内のほぼ中央に在り、
二十間四面の総欅入母屋造り。
以前の建物は文久2年(1862)失火により焼失したが、
明治10年(1877年)に再建されたものである。
宗祖親鸞聖人の御木像並びに歴代法主の連座の御影を安置し、
両余間には九字(南無不可思議光如来)
十字(帰命盡十方無得光如来)の名号が掛けられている。


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四足門
四足門は秀応上人(第七代)の御代に後土御門天皇の勅許により、
文正元年に創建せられたもので、
現大門は安永8年(1779)に再建された本山最古の建築物である。
俗に「棲まずの門」とも、また「北陸日暮し門」とも呼ばれ、
一木一材からなっている。
向梁には、左甚五郎苦心の作が多いが、
中でも「駆出しの竜」や、「蛙股の唐獅子」などは
特に有名で端麗荘重な姿を今にとどめている。


誠照寺→恵美写真館洋館(3分)

古い洋風建築好きのたつやには結構たまらない建物。
何度か中も見学させていただいたことがある。
古い門をくぐって洋館前の庭も素晴らしい。

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恵美写真館は明治28年創業で、この建物は明治38年建造。
洋館は正面約5.6m、側面約7.5mの規模を有する
木造寄棟造桟瓦葺(よせむねづくりさんがわらぶき)の2階建てで、
前面中央に間口・奥行 ともに約1.9mの
入母屋造桟瓦葺(いりもやづくり)の2層の車寄せを設けている。
和風に洋風を取り入れた擬洋風建築。


恵美写真館洋館→植田家長屋門(4分)

子どもの頃の遊び場、松阜(まつおか)神社の
すぐ横にある植田家長屋門
鯖江市の指定文化財となっているが、たつやにとっては
中学時代ブラスバンド部の先輩の家。
その先輩は今も音楽活動を続けている有名先生です。

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植田家は代々鯖江藩家老の家柄でした。
長屋門というのは、門を兼ねた一屋根の横に長い建物のことで、
門をはさんで両脇に幾つかの部屋があるものです。
植田家にはこの長屋門が現存しています。
旧藩時代の数少ない遺構の1つで
鯖江市文化財に指定されています。


植田家長屋門→旧鯖江地方織物検査所(1分)

このあたりもたつやはよくポコペンをしていたエリア。
大人になってこの建物の良さがやっと理解できるようになった。
世界一の絹織物生産を誇った福井の繊維の栄華を
感じ取れる数少ない歴史的な建物だ。

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旧鯖江地方織物検査所のある一帯は、旧中小路町と呼ばれ、
旧北陸道から一筋東側の通りに面した旧士族の居住地であった。
明治時代の羽二重織物から大正・昭和初期の人絹織物へと
生産物の移行に伴い、市街地周辺にも大工場が建設されるなど、
明治から昭和初期まで市街地とその周辺には
多くの繊維産業関連の建物が建てられた。
建物は、桁行5間×梁間4間の寄棟造桟瓦葺の小規模な木造2階建て。
梁間中央に寄棟造桟瓦葺の車寄を持ち、
外壁は縦羽目のドイツ下見張り、その上部を南京下見板とし、
軒下に白漆喰の小壁を残すいわゆる下見板張りの
洋風建築の一つの典型である。


旧鯖江地方織物検査所→萬慶寺ばんけいじ(7分)

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ここの住職さんはたつやの高校時代の恩師。
やんちゃたつやは指導部の久我先生にはお世話になりました。
詳しくは過去記事を^^;
http://onmyojitatsuya.seesaa.net/article/32115944.html

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開基は1721年(享保6)。
曹洞宗大本山永平寺の直末寺で、
歴代鯖江藩主・間部家の菩提寺でもある。
特に目を引くのは本堂の天井に描かれた墨絵。
7代藩主の間部詮勝[まなべあきかつ]が描いた
竜神、風神、雷神の3枚の墨絵は縦が5.4mほどもある大きなもので、
大胆な構図と力強い筆遣いが迫力満点。


時間にすればほんの1時間半ほどのぶらり旅でした。
こうして旅人の視点で我が町鯖江を歩くのは、
まさに温故知新でした。
県外から来た友人・知人を、県内有名観光地に案内するのではなく、
たつやが生まれ育った地元に誇りを持って
このエリアを紹介したいものです。


こんな街、鯖江に来られませんか〜
一夜漬けですが、たつやガイドがご案内しま〜す^^

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ラベル:鯖江市 神社仏閣
posted by たつたつ・たつや at 23:54| Comment(14) | TrackBack(1) | 旅先にて・福井県内編 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする