その土地の空気や、そこで暮らす人の香りを嗅いでみたい。
できれば、出会った人と話をしてみたい。
昭和の建物や店があれば尚いい。
古い商店街で人々と行き交い、
小さなお寺を見て、和菓子屋や瀬戸物屋を覗く。
浜大津の駅前商店街は、ちょうどお正月の3日目ということも
あって、お店のほとんどがシャッターを下ろしていた。
それでも、街歩きはそれなりに楽しい。


商店街にあった薬局の駐車場に車を停め、
財布とカメラだけを持って外に出た。
ヒヤッとした空気が体を包む。
肩をすくめて、ダウンジャケットのポケットに
手を入れて路地を行く。

いいね〜、こんな散髪屋さん。
このクルクル回るのいい味出してる。

何本目か小さな道を曲がると、
おじさんがカメラをセットしている。
ん?何を撮っているのだろう?
どうやら接写レンズを使って
何かのアップを撮っているようだ。


「何を撮ってるんですかぁ?」
「サルの顔に見えるんです、これ」
「えっ?サルの顔ですか?」
ファインダーを覗かせてもらうとなるほどサルの顔だ。


いろんな枝を見せてもらうと、
それぞれ帽子を被った子どもや、
宇宙人の顔(見たことはないが^^;)に見えたりする。
へー、普段見ることの出来ないマクロの世界、
これもハマると面白いのだろうな・・。
おじさんにお礼を言って、再び歩き始めた。

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