2007年06月03日

醒井の梅花藻

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米原から岐阜方面に向かう途中に醒井(さめがい)という街がある。
国道から一本南側を通る旧街道は、中仙道の宿場町だ。

たつやがフラリと出かける旅は、メインになるような道を外れて、
旧道や、駅周辺の街を走り、適当なところに車を停め
歩くことにしている。

この日は醒井を目指した訳ではなく、気分は岐阜方面だったが、
最初に見つけた旧醒井郵便局の建物が、
たつやの大好きなヴォーリズ建築だったこともあって、
かなりの長い時間を、この街で費やすこととなった。

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向こうから一輪車に採りたての玉ねぎを
乗せたおじさんがやってきた。

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「わ〜きれいな玉ねぎですね!」
と言って写真を撮っていたら、
「良かったら、少し持っていってください」
と、大きめの玉ねぎを3つ、手に持たせてくれた。
「え〜いいんですか!?うれしいですわーい(嬉しい顔)ありがとーございます」

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醒井の旧市内は、街道に沿って古い建物が残っていて、
その真ん中を清流、地蔵川が流れる。
川の流れる街は、文句なしに好きだ。
川と生活が密着している町並みは、木々や美しいし、
清潔感や静寂がある。
その街道沿いの地蔵尊と加茂神社の石垣の間から
枯れることなくコンコンと水が湧き出している。

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川沿いにゆっくり歩くと、本当に美しい草花が目につく。
ちょうど、今の季節は清流にしか育たないと言われる
梅花藻の花が咲き始めていた。

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地蔵川のバイカモはキンポウゲ科の水生多年草で、
 清流でしか育ちません。
 7〜8月ごろに、梅の花に似た白い小花を咲かせることから
 『梅花藻(バイカモ)』の名が付きました。
 夏の最盛期には直径1.5cmほどの愛らしい花が
 一斉に川面から顔を出します。


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地蔵橋には、昔ながらの八百屋さんがある。
店先に並ぶ野菜も新鮮で安くて、美しい。

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じっくり歩けば、半日でも足りないくらい。
歴史的に見ても面白そうなエリアなので、
もう少し勉強して、もう一度行ってみたい。

醒井の地名が気になって調べてみました。

「古事記」・「日本書紀」によると、
東征からの帰りに日本武尊は、
伊吹山の荒ぶる神を退治に出掛けられたが、
発熱され正気を失うほどであった。
やっとのことで山を降りて、この泉まで来て、
清水で体を冷やされたところ熱も下がり、
気力も回復されたと伝えられている。
武尊はこの泉を「居醒(いざめ)の清水」と名付けたという。
それが醒井となったという説がある。


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ラベル: 滋賀県 自然
posted by たつたつ・たつや at 20:25| Comment(2) | TrackBack(0) | 旅先にて・国内編 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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