今年の
青春プレイバックパートUスキーツアーは、
最高級のレンタカーを借りました。
なぜかと言えば、こんな
悲劇があったんです。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・昨年のスキーツアーは、一昨年11月末に行われた
たつや主催のそば会の席で、そのスタートを切った。
お酒で盛り上がったこともあって、
その中の数人によって案が上がり、ツアーが決定した。
3回に渡る鯖江のモスバーガーミーティングの後に、参加者13.4人が決定し、
バスのチャーターかレンタカーかを悩んでいた。
しかし次々とキャンセルが相次ぎ、ついにメインメンバーのSさんファミリーまでが
ご不幸に見舞われてしまい、結局参加者は6人となり、レンタカーに決定した。
大寒波が来ている日本海側は特に冷え込みが厳しく、
糸魚川から白馬峠を登る道は吹雪に見舞われ、視界も悪かった。
道路沿いにある温度計は
氷点下6度を指している。
白馬大池の駅を右折。
栂池まで後10分か15分というところで異常が起きた。
レンタカーはトヨタのハイエースのロング。
後輪駆動の為、雪道には最悪。
曲がりながら登りが続く道には新雪が30〜40cmほど積もっていて、
右カーブの途中でスリップして止まってしまった。
新雪の深いところを避けて走っていたこともあって、車は道路の真ん中。
後続車に道を譲るために車を反対車線の方にバックで停めた。
坂を上がろうにも、タイヤはむなしく空転するばかり。
なんとか脱出を試みたが、このままでは無理と判断し車を止める。
その間、強い雪はしんしんと降り続いている。
K氏が
「俺が代わっちゃる!」ブーーーンブーーン キューーーン ブンブーーーーン キュルルーーーーン ゴトッ・・・・結局、リアタイヤが溝にはまってしまい、
最悪の状態になってしまった。
時間は
午前0時30分。
とにかく、トラブルが発生したことには変わらないから、
今はいかにこの問題を解決するかどうか考える必要があった。
もはや人力での脱出は不可能だから、
(スコップで雪を取り除いたりしたり、四駆の車に引っ張ってもらったが×)方法はふたつしか思い浮かばなかった。
ひとつは大型の重機が来るのを待って車を引き上げてもらう、
もうひとつはクルマの専門業者に依頼すること。
しかし、このまま何時間も氷点下の車の中で待つことは危険だし、
とにかく不安を隠せない女性陣の安全確保のために、
宿泊予定の宿に無理をお願いして、迎えに来てもらうことにした。
しかし宿には
軽トラしかないとのことだった・・・
そんなことは言ってられない。
結局、雪が降りしきる中をYちゃんが助手席、
Aさん、Kさんは雪がたっぷり積もった荷台に乗って宿に向かった。
荷台のふたりはなぜか満面の笑みを浮かべている。
(後日、あの時はめっちゃワクワクしてたと言ってた)車に残ったたつやたち3人は不確実な重機を待つより、
専門業者に依頼する方法を選んだ。
しかしながら他にもトラブルが続出し
午前4時過ぎでないと来れないとのことだった。
しばらくはエンジンをかけていたが、長期戦も覚悟して、
また一酸化炭素中毒の可能性もあったため、キーをオフに。
ウエアを着込んで、少しでも睡眠をとろうと目を閉じた。
しばらくすると遠くから大型のエンジンらしき音が聞こえてきた。
そのうち上の方の雪の壁に黄色い回転灯が反射するようになった。
たつやは、慌ててパーキングランプを点け、車から降りた。
今までに見たことがないくらいの大型の重機(除雪車)が降りてきた。
乗っていた親父さんが
「どうした、動けねえのか?」と聞いた。
「はい」「おう、ちょっとまってろ、今引っ張ってやっからよ」ワイヤーを掛けて、引っ張られると、ロングのハイエースがおもちゃのようにすっと動いた。
勾配が緩やかになる場所までずっと牽引してもらい、
なんとか栂池の宿に到着することができた。
親父さんにビールとつまみをビニールの袋に入れ、手渡した。
これはあとで聞いたことだが、昨年は積雪がひどく、
スタックする車が多かったため、
重機が引っ張ってくれることは役場から禁止令が出ていたらしい。
宿に到着したのは午前2時半だった。
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というようなアクシデントがあったんですよ
今年は心配を他所に、ゲレンデ付近まで道路には雪はありませんでした。
だけど、備えあれば憂いなし!
快適な運転、最高の室内、申し分ないクルマでしたよ。