初めてこのカフェに一歩足を踏み入れたときから、そう感じている。
カウンターに座り、コーヒーを頼む。
壁はさまざまなジャンルの本で埋め尽くされている。
クラシックが流れる中、一冊の本を取り出した。
パラパラとめくると、古い本独特の香りがした。
窓の外は、新緑がいっぱいだ。
ドリップコーヒーの音が聞こえてくる。
アンティークのカップをカウンターの上に乗せると
ポットのお湯を注ぐ。
やや濃い目のコーヒーがほどなく運ばれてくると、
もうそれだけで幸せな気分になる。
ここは、ホントに時間がゆっくりと過ぎる。