魅力を感じなくなってしまう傾向があるように感じる。
実際、ショッピングセンターとは無縁だし、
家電も必要最低限しか持たない。
その代わり?古道具屋、怪しい骨董屋、昭和の匂いプンプンの店などには、
引き込まれるように、入ってしまう。
アレを買いに行くのではなく、そこにたまたまあったソレを買うのだ。
興味のない人にとっては、それはバカげた行為にしか映らないが、
世の中には、僕みたいな人間は少なくない。
それに新しいものは、欲しければ同じものが買えるし、
日が経つにつれてその価値が下がっていく・・・。
別に投資目的で買ってるわけではないのだが、
雑誌に同じモノが珍品として取り上げられようものなら、狂喜乱舞したくなる。
たつやのアンティーク好きは、小学生でありながら、
消え行く蒸気機関車に魅せられたことを考えると、
結構こどもの頃からかもしれない。
コレクターの気があるから、一度ハマると、
結構奥深くまで入り込んでしまう。
そんなたつやに、ある日父が、時計をくれた。
「これ、お父さんが使ってた時計や、欲しかったらやるよ」
シチズンアラーム・・・その名の通りアラーム機能が付いていた。
今ならアラームは当たり前に付いているし、電子音で何種類もの音楽が鳴ったりするが、
その時計には、ゼンマイで巻いたハンマーが時計の裏蓋の内側を叩いて、
ジジジジジジジジーと15秒ほど鳴るという仕組みが付いていた。
昭和30年代後半に出された国産の腕時計。
それから機械式の腕時計にハマった。
主流の腕時計は、電池が入っているクオーツ時計がほとんどで、
それらの中に入っている機械は大量生産されている所謂、新しい時計で、
ずっと以前に国内では生産が中止されてしまっていた
ゼンマイ式の腕時計に強く惹かれていった。
パイロット用に開発されたクロノグラフにも魅せられた。
これらの時計にはストップウオッチ機能や計算尺が付いていて、
平均時速や燃料の計算が出来るようになっている。
松本零二が宇宙戦艦ヤマトの計器類を書くのに参考にしたと言われている。
ふたつの黒っぽい時計は1950年代、シルバーは1940年代。
クオーツながら、そのデザインの美しさに心動かされて買った
シチズンのクラブ・ラメール。
高校生向けに発売されたが、生産中止になって10年以上過ぎて、
大ブレークした時計。
星空をデザインしている。
最近もっぱら愛用してるのが、セイコーのダイバーウオッチ。
アウトドアでガンガン使っても、防水なので平気だし、
デカイ文字板が気に入っている。
時計熱は冷めて、6〜7年経つが、
人がどんな時計をはめているかは、結構気になったりする。
さりげなくアンティークのオシャレな時計をしていたなら、
もうそれだけで、素敵に見えてしまう。
そんな人には惚れてしまうかも???