2006年05月01日

セルフビルド物語1

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それこそ20年以上前にある雑誌でログハウスを自作した人の記事を読んだ時にこれだ!と思った。
当時はまだ枕木や木でできた電柱の古いものがただで手に入った時代。
キットハウスとかセルフビルドなんていう言葉もなかった。
その人はチェーンソーを使い、巧みに自分の秘密基地を作り上げていた。

自分で自分の家を作る夢はずっと持ち続けていたが、結局20年近くなにも進展しないで、夢ばかり追っていた。
『自然の豊かな土地を買って、そこにみんなが集まれる別荘を持ちたい!それは、丸太小屋かセルフビルドの家』

しかし夢は実現しなきゃ〔絵に描いた餅〕でしかなく、
少しばかり妥協したものに変更した。

それは家具を作るスペースを持つこと。
それは自分で作ること。
格安かつ短期間で作ること。
ある程度の広さがあり薪ストーブを置くこと。

そして一年半前の2004年8月にキットハウスガレージを購入。
基礎工事のみ弟の同級生(プロ)に依頼した。
キットハウスとは要するに家の1/1のプラモデル(プラスチックじゃないが)。
大きさは基本のものに延長キットを3つつけた2間×4間の8坪。
約16畳の広さに、天井高さ3600mmだが、雪国ということもあって、
基礎を600mmほど上げたため、さらに天井は高くなった。

そして9月中旬にキットハウスはユニック4tトラックに乗せられてやってきた。

写真上(完成した家具工房J)
写真下(とある日の工房内部)

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posted by たつたつ・たつや at 00:21| Comment(4) | TrackBack(0) | モノ作り・家具他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

雨のミニツーリング

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昨日はお休みだったので、バイクやさんまで出かけた。
バイクやさんは坂井市の田んぼの真ん中にある。
『バイクサービスアワヅ』さん
ここのマスターのバイクの修理は神業みたい・・・。
あっという間に部品が外され、修理して、元に戻る。

休みということもあってか、家族連れや結構たつやみたいな
中年ライダーが集まってくる。
「やっぱし、単車はやめられまへん!」「バイクは男の浪漫」などと
話に花が咲いたところで、仕事関係の友人から電話があった。
彼も返り咲きの中年ライダー。
最近イタリア製の900ccのバイクを買ったとかで、今から会いましょう!
ということになった。
待ち合わせ場所は池田町役場。
福井市内から美山町に入ったところで雨がポツポツ落ちてきた。
池田に入ると本格的な雨になっていて雷もなっている・・・。
しかも雨宿りした場所は携帯が通じない・・・。
待ち合わせ時間は刻々と近づいていて結構焦る。
時間に間に合わないと判断したたつやは雨の中を走ることにした。
もう1kmで役場というところでバケツをひっくり返したような雨にあって、
全身ズブヌレ状態になってしまった・・・。
役場について携帯を開くとメールが入っていて、今立で雨宿り中とか。

あ〜あ、携帯が通じないってことはなんて不便なんだろ。

結局、ふたりでの軽いツーリングは諦めて、今立町(今は越前市)の
ケーキやさん『エスポワール』でおっちゃんふたりでケーキとお茶を楽しむことに。
このスペースには最も似合わないふたりですな、などと話してる間にも
次から次へとお客さんが入ってくる。
ここの洋菓子は昔からファンだが、味もさることながら、
見た目の美しさと種類が多いのにも感動する。

ショーウインドウの中にあったイチゴの四角いケーキが
あまりにもきれいで写真を撮ってしまいました^^
(ガラス越しなので写真はイマイチです)

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posted by たつたつ・たつや at 22:49| Comment(5) | TrackBack(0) | バイク | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年05月03日

セルフビルド物語2

木工用の工房はすぐ裏手の駐車場のスペースを利用することにした。
しかし駐車場はアスファルト舗装がしてあり、基礎をするには
それをめくらなくてはならないということだった。
本当なら、基礎作りも自分でやってみたかったが、基礎で失敗したら、
建物もダメにしてしまうし、それをするには他のリスクも大きすぎると
判断し、プロに任せることにした。
8月のうだる暑さの中でスタートした基礎作りは、
簡単に紹介すると以下のような進み方となった。

@アスファルトをカッターで切っていく
Aつるはしでそれを割り、取り除く
Bアスファルトを廃棄(2tトラックと軽トラいっぱいの廃棄物が出た)
C平行をだし、糸を張り、ブロックを積む位置を決める
Dブロックを積み上げていく
E内部にコンクリートを流し込みべた基礎を作る

9月の建設に合わせて作業したもらったため、延べ5日間くらいかな?

この間にたつやが手伝えたことは、アスファルトを少し割ることと、
割ったそれをトラックに積むことくらい。
プロの仕事を見ていて、「頼んで良かったなぁ」と思った。
もちろん簡単な基礎でいいなら、もっと手抜きのそれでもいいらしいが。

それにしても工事をお願いした弟の同級生のKくんはいい仕事を格安で、
しかもワガママなたつやのお願いを聞いて良くやってくれたと感謝しています。
彼はタイル職人だけど、今では大抵の工事がこなせるようになり、
独立して頑張っています。


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2004.9.19

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2004.9.19

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2004.9.22

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2004.9.26

これは一年半前の記録ですが、昨日のことのように思い出せます。
それくらい毎日が楽しかったのだと思います。
そして大きな大人のオモチャは9月26日にやってきます!

posted by たつたつ・たつや at 02:57| Comment(0) | TrackBack(0) | モノ作り・家具他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年05月04日

G.W.初日

福井では最も天候的に恵まれる5月。
3日はやや曇りで肌寒い朝だったが、午後からは暖かくなってきた。

たつやの住んでいる近くのお寺、真宗十派の誠照寺派の本山
『誠照寺(じょうしょうじ)』では骨董市の誠市が開催された。
普段は毎月第二日曜日に開催されるこの市は、
西山公園のつつじ祭りというイベントに合わせて今回特別市として行われた。
お天気にも恵まれ、たくさんの骨董業者が北陸はもとより
京都や滋賀から参加し、見て歩いているだけでも楽しい市となった。

舞鶴から毎回誠市に参加するある骨董やさんは、毎回たつやの感性を
くすぐる商品を持ってくるが今回も例外ではなかった。
アンティークガラスもウランガラスのものや明治のガラス、
氷コップ、シェイドなどを並べていた。
しかし、古いトランクに並べられた人形3体を見たとたん、
そのあまりの美しさ、かわいさに息を飲んだがく〜(落胆した顔)

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『さくらビスク』・・・大正時代につくられた日本人形。
名前の由来は顔はビスク(陶器)でできていてサクラというメーカーのもの。
ボディは粘土、当時のデザインの洋服がかわいい、しかも箱付き、
またその箱のデザインがかわい過ぎるほど。
寝ているときは目をつむり、起き上がるとつぶらな瞳を開ける。
なんともいえない魅力に溢れている。

「あ〜、連れて帰りたい!」と思ったが値段を聞いて・・・。

結局、さくらビスクは写真でだけ、楽しませてもらうことにして、
今回も少し古い小さなリキュールグラスをいくつかと、
かなり古そうな大黒さまを連れて帰ることにした。

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新しく大量に作られたものには、何の魅力も感じないけど、
アンティークなものにはつい財布の紐が緩んでしまう^^;



posted by たつたつ・たつや at 21:13| Comment(0) | TrackBack(1) | アンティーク | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年05月05日

うみ、ウミ、海ぃ〜♪

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連休2日目の昨日は、雲ひとつない快晴に恵まれた。
以前から楽しい仲間、兼、悪友、兼、気功の先生、兼、怪しい人物の
春ちゃんから「お天気のいい日にはヨットを出すから来ないか〜」
などと誘われていて、そのヨットデビューが5月4日となった。

三国には10時過ぎに着いた。
クルーは春ちゃんとアル中Tさん、たつや、謎の親子の5人。
経験者はふたりだけ、という危うい?船出となった。
竹田川は上流で田んぼに水を引く関係で、かなり茶色に濁っていたが、
海に出るとその色はコバルトブルーへと変わっていく。
ちょうどその色の変わり目がよく分かる。

初心者が海に出るには最高のコンディションだったらしいが、
沖あい10km程度まで出ると、親子の息子の方は船酔いで完全ダウン。
たつやもかなりヤバイかも^^;;;;;;;
それでも、舵をとらせてもらったりしてるうちに何とか峠を越え、
戻る頃には、鼻歌が出るまでに回復した。

海の上は当たり前だけど周りに何にもなくて、
青い海と青い空がただただ広がっているだけ。
風を頼りに船を走らせるのは、ある意味とても贅沢な時間だ。
セールのてっぺんの風向計と、磁石を頼りに方向を決め、
風を感じながら船を操る、というオコナイは、
結構はまってしまうかもしれない・・・。

でも軟弱アウトドア派のたつやは、「ヨット=バドワイザーギャル」
という勝手な方程式が出来上がっているので、
次に誘われたら、ギャルが来るかどうかで行く、行かないを決めようと思う手(チョキ)

それにしても、春ちゃんはヨットの上ではカッコよかったな〜。(チョイ尊敬グッド(上向き矢印)

ログハウスの喫茶店「バードランド」さんで
石窯で焼いたポルチーニのピッザとコーヒーでシメテ帰路に。
紫外線バリバリで、顔が焼けてしまいましたふらふら

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posted by たつたつ・たつや at 23:55| Comment(6) | TrackBack(1) | 自然や風景のこと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年05月07日

やま、ヤマ、山〜!

海に行ったら、山も行こう!
長かった北陸の冬が終わったら、お天気の日はぜぇんぶ外へ出かけたくなる。
5日のこどもの日はぶらっと池田町へ出かけた。
池田町は里山が残る日本の原風景が広がる町で四季の移り変わりが
いろんな表情を見せてくれて、飽きることがない。
走ってると小学校の裏手の大きな旧家の前にあった梅?の花の赤が
あまりにきれいだったので、車を止めた。
梅の赤と家の白壁とのコントラストがあまりにも見事でシャッターを切った。

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路地裏を歩くおばちゃんが見ず知らずの僕にも頭を下げる。
鳥の声がいつも聞こえる。
蛙の声が響き、流れる水は清らかで、昆虫もたくさんいる。
そんな池田はいつまでも、この風景を残して欲しいと思う。

さて6日は大量の筍をいただいた。
今年は所謂、筍の表年(当たり年)らしく、いろんな人から声がかかる。
筍は大好物なので、2〜3本もらっても一日でなくなってしまうことも。
だけど、今回はこんな状態!どひゃ〜ご、ごっちゃんです!

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いろんな人に配ってもまだたくさん残った。
どうせ茹でるなら、楽しく外で♪と簡易薪ストーブと大型寸胴で
一気に茹で上げた。

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一年でこの季節にしか味わえない筍、ありがたくいただきました。^^
うちは筍の煮物、筍の炒め物、筍の味噌汁、筍ご飯が続きます




ラベル:池田町
posted by たつたつ・たつや at 22:43| Comment(6) | TrackBack(0) | 自然や風景のこと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年05月09日

連休最終日

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7日の福井県地方は、お天気が崩れてきて、雨模様の一日だった。
といっても、小雨が降る程度で、春先までのビチョビチョした陰気なそれではなかった。
なんとなく新緑に優しい雨というか、ほっとさせるような雨だった。

昨日は、お客さんからオーダーされていた家具の制作に集中した。
家具作りは7・8年前に始めた。
最初の頃は、小さな箱物を作っていたが、
だんだん大物を頼まれるようになり、
ついにはフルオーダーのキッチンまで作ったこともある。
(セルフビルドの工房がいちばんの大物かも?)

この木工という趣味は、子どもの頃にプラモデルを
作っていたことが大いに役に立っている。
というのは、プラモデルはパーツがあらかじめできていて、
それらを組み合わせて形にして、完成形にする、
木工はそのパーツから作るという作業が
加わるだけのことだからだ。
完成予想図を描き、設計図を描き、
パーツひとつひとつの形を決めて、
寸法を出す、というところから始めるが、その工程が結構楽しい。
電卓を片手に寸法を出さないと、計算ミスをして、
また同じパーツを作り直さなければならなかったり、
つなぎ目でコンマ5mm違っていても、
端っこでは数ミリの誤差になったり、
それなりに頭と手先の器用さを要する。

だけど、これがまた工具が補ってくれたりする。
8年かけてわかったことだが、
結構お金がかかっても電動工具だけは安物を買わない方が得だ。
(とはいえ、今だに安物を買って失敗しているが・・・)

ラジオをかけながら工房で作業をしてると
あっという間に時間が過ぎてく。
気が付くと、えっ?もうこんな時間?

そのうち、娘の嫁入り道具を作る日が来るかもしれないなぁ・・。

写真は、ある程度の形が見えてきた
お客さんのオーダーキャビネット。

ラベル:DIY
posted by たつたつ・たつや at 00:09| Comment(4) | TrackBack(0) | モノ作り・家具他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

変わりそば会@だいこん舎

そばトモのかんちゃんから、お誘いを受けた今日のそば会は、
一風変わったメニューでした。
春の旬の野菜と地元食材を使ったイタリアン的日本そば!
という感じでしょうか・・・。

一皿目
アスパラガスとトマト、鯛のカルパッチョ風バルサミコ味そばDSC_0024.jpg

二皿目
生へしことセリの白和えそば豆板醤入り
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三皿目
筍と三つ葉のあんかけそば
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四皿目
細打ちのおろしそば(ノーマル)
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@感想・・・食べたことがない組み合わせが新鮮でした。
      特にトマトとそばの相性はgoodです。
      できればタイはもう少し小さく切ってくれた方がいいかも?
A感想・・・セリの歯ごたえと白和えの中のへしこの塩味と
      隠れた豆板醤の辛味のハーモニーが抜群。
      豆腐とそばは絶対合うと思います。
B感想・・・餡がなんともいえない懐かしい感じの味でした。
      筍がスモークされたような芳ばさは好み。
      太麺を少し温めたから、そばの香りも出て、かなり好評。
C感想・・・定番のおろしそばながら、リクエストでその場で
      打ってもらったため、腰もあって満足の逸品。

だいこん舎というお店のご主人が、いろいろ考えたメニューで
普段は食べられないメニューです。
そば好きのメンバー11人は、しきりに関心しながら食べていました。
でも、最後にノーマルのおろしそばを頼む辺りは、やはり福井人ですね〜^^
     


ラベル:越前そば 鯖江市
posted by たつたつ・たつや at 22:33| Comment(2) | TrackBack(0) | 麺グルメ・そば編 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年05月10日

ふるさときゃらばん

17年前の春、下関の友人から久しぶりに電話があった。
「たつやさん、お久しぶりです・・(略)
ところでふるさときゃらばんっていう劇団を知ってますか?」
知らないと答えると、その劇団についていろんな話をしてくれた。
なんでも、日本全国を旅して回っている劇団で、とにかくステージでは
元気があって楽しく、あふれんばかりのエネルギーを発するらしい・・・。
で、その劇団の営業部員はその地区地区での公演が決まるまで、
その町に住み込み、いろんな人と出会い、
一緒にステージを作っていくという。
山口県で営業していたスタッフが今度は福井に行くので、
一度会ってみてくれないか、という主旨だった。

数日後、劇団の角谷さんという若い女性から電話があって、
近所のカフェで会うことになった。
要するに公演をするのに、地元の有力な組織や青年団を紹介して欲しい、
できればその人たちに実行委員会を作ってもらって、
鯖江でステージを持ちたいと言う話だった。
当時、たつやは29歳だった。
30まで後3ヶ月くらいで、20代最後に
何かやってみたい!と考えていた。

これだ!ひらめき

「やります!僕、実行委員会作ります!」

あまりの話の進展に角谷さんはビックリしていて、
そんな簡単に決めないで欲しいというようなことや、
組織や金銭的な心配をしてくれたが、
もう僕の頭の中は、20代最後のイベントが決まったことで大喜びだった。

それから友人たちに実行委員会に入って欲しいとお願いをし、
仲間9人で実行委員会を立ち上げた。
(公演前日には30人近くになっていた)
どうせ主催するなら派手にやって楽しんだ方がいいと、
近所のビルの2階の部屋を借りて事務所にし、
軽トラを宣伝カーに改造して街の中を回ったり、
市長や議員さん、町の有力者を呼んでお披露目パーティしたりと
毎晩のように集まって、わいわい楽しくやっていた。
チケットの売り上げアップの方法、集計、当日の役割についての話を
したり、時には会議の後、海までドライブもしていた。

当時は「ふるさときゃらばん」、という名前を知ってる人は皆無で、
全く知らない劇団のチケットを1200枚、しかも一枚2600円で
売ることは、ひとりひとりに声をかけて手売りする以外方法はなかった。
何も言わず、10枚買ってくれた先輩、会社の福利厚生で使うからと
社員全員のチケットを買ってくれた人、家族で行くからといってくれた人、
ホントに様々な人からの温かい気持ちと実行委員会メンバーの熱意の中で
そのチケットは少しずつ売れていった。
そして公演当日、鯖江市文化センターは超満員の観客で溢れかえった。

僕らの想像をはるかに超えたエネルギーあふれるステージは、涙あり笑いあり、
しかも音楽はすべて生バンドというもので感動の余り涙を流した。
公演終了後、劇団員が[送り出し]といって、お客さんひとりひとりに
出口で御礼を言い、握手をした時には、お客さんから
「ありがとう、すごいステージやったね、良かったわ〜」
「また、是非来てください、最高です!」などと口にし、
私たち実行委員会のメンバーにも感謝の言葉を口にしてくれた。

義理で買ってくれた人がほとんど(ほぼ100%)だったが、
翌日から街で会う人たちから、「行って良かった!」と言われた。

あれから17年、またふるさときゃらばんが鯖江にやってくる。
今回は実行委員長ではないが事務局として参加している。
またあのステージから降る注ぐフプラスエネルギーのシャワーを
浴びに行こうと思っている。

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ラベル:演劇
posted by たつたつ・たつや at 20:33| Comment(6) | TrackBack(0) | コンサート・ライブ・舞台 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年05月11日

外資系カフェ

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街中の所謂、喫茶店といわれるコーヒーやさんがめっきり少なくなった。
ちょっと昔なら商店街を歩いていると、
大抵は喫茶店とか甘味処とかいった店があって、
ショーウインドウには少し色あせたクリームソーダや
ホットケーキの食品見本が並んでいた。

代わりに最近増えてきたのが外資系のカフェだ。
スターバックスを始め、福井にもシアトルズベストカフェや
TULLY’S CAFEといったオシャレな店ができた。
ゆったりとした椅子や高級感のある木製の椅子やテーブルが並んでいて、
隣がさほど気にならないような配置になっている。
日本人にはやや大きめのマグカップのコーヒーを飲みながら、
本を読んだり、街行く人をウオッチングしたり、携帯でメールしたり、
おしゃべりしたりして、それぞれが楽しんでいる。
少しばかり都会的な香りがするのもいい。

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お客さんとの待ち合わせの時間をこのカフェで過ごした。
・・・今度来るときは、時間がたっぷりあるときがいいなぁ・・・

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posted by たつたつ・たつや at 22:43| Comment(2) | TrackBack(0) | 店グルメ・カフェ・パン・スイーツ編 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年05月14日

鍋オタク

オタクという響きは好きじゃないが、普通の人より鍋が好きだと思う。
たつやの鍋好きは、5〜6年前からかなぁ・・・。
冬の暖房に薪ストーブを使うようになってから、
スープ料理が好きになって・・・といった感じだろうか?

安物の鍋はすぐに焦げ付くし、鍋底が薄いと熱伝導が均一でなく、
温度のムラがあるし、第一料理が美味しくない。
調理器具も木工用の電動工具も高いものには高い理由があるし、
それだけの価値があると知ったのは、意外にも最近のことかもしれない。

かれこれ15年程前にとある百貨店でフランスのル・クルーゼ
という鍋を見かけた時に、そのなんともいえない色合いと
カタチのかわいさ、そのバカ重さに
惹かれたが、その値段にもビックリさせられた。

最初に買ったル・クルーゼは閉店セールをしていた雑貨やさんで購入した。
かなりの買い得な価格だったから、試しに、と買った。
それは、きれいな赤の鍋で、キッチンに置いてあるだけでも絵になった。
その日以来、他の鍋はどんどん出番がなくなり、一個、また一個と
その重い鍋は増えていった。

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そして、更に美味しく手軽に料理が出来る鍋を見つけた。
見た目は普通だが、カレーが焦げ付くことが皆無といっても
過言ではないくらい・・・安定している。
フィスラーというドイツのブランド。
うちのカレーは必ずこの鍋を使っていて、とても重宝している。
もう、ひとつくらいこのブランドの鍋が欲しいと思っていた。

そして、つい最近、とあるリサイクルショップでその圧力鍋を見つけたのだ!
国産の圧力鍋に混じって、フィスラーっぽい鍋があった。
まさか?と思いながら手に取ると、それは紛れもないフィスラーのマークが
入っていて、裏を確かめるとmade in Germanyの文字が・・・。
どきどきしながら値札を見ると25000円、やっぱりな・・・・
えっ?えっ?え〜〜〜〜〜
こ、これって「ニ、ニセンゴヒャクエンじゃんひらめき
マジで手が震えたー(長音記号1)
他の鍋をいろいろ見たが、圧力鍋は均一で2500円の値札がついていた。

顔に出しちゃマズイ、と思ってレジでこう言った。
「これ、もう少しまけてくれませんかぁ!?」
「あっ、ちょっと古いしね、500円まけときます」
(や、やったぁあああああぁあああぁ!フィスラー6リットルの圧力鍋が2000円!)

大抵はリサイクルショップでガラクタを買ってくるたつやだが、
この日だけはかみさんに誉められたのであった。

これらの鍋のおかげで、我が家の料理は確実にうまくなったよ〜
(これ、ホント。腕じゃなく本当に鍋で料理の味は確実に変わります!)

フィスラー.jpg
posted by たつたつ・たつや at 00:42| Comment(4) | TrackBack(0) | たつやの好きなモノ・生き方 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年05月15日

ソニョーポリときっちょんどん

三国という街が好きだ。
旧市街地の雰囲気や坂井丘陵の景色の美しさ、
海があって、大きな川が流れていて、小高い丘があって、
ローカル電車が走っていて、オシャレなカフェやレストランがあって…。
例をあげるとキリがないほどだ。

先日、気の合う若い友人と三国に出かけた。
ふたりとも食べることが大好きなので、目的は美味しい食べ物巡り。
最初のターゲットは手作り豆腐、オカラの出ない豆腐で有名な
『きっちょんどん』お土産も含めた買い物がてらにお店でも試食とか言って、
豆乳と豆乳ソフトクリームを頼んでみた。

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たつやは意外にも(知ってる人には)アイスクリーム系とチョコレート系には、
全くと言っていいほど食指が動かない。
一年でアイスなら2,3個、チョコなら1,2個といった感じだ。
連れがソフトを頼んだので、一口いただいた。

「おーーーおおおおお!なんじゃこれぇ!?」
たつやの知ってるアイスの味じゃあない!
豆乳の深みと、微妙な甘さとまろやかさ、一口食べ終わる毎に、
もう一度確かめたくなるこの口の中の感覚。
再び口の中に入れると、じわ〜〜〜っと広がるなんともいえない味わいだ。

感動の余韻を楽しみながら、次の店でのランチに。
『ソニョーポリ』イタリアンレストラン。
とにかくロケーションと、店の雰囲気は抜群に気に入っている店だ。
予約を入れておいたので、一番窓際の新緑が眩しい席に案内された。

パスタランチ+スープとリゾットランチ+スープをオーダー

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スープはミネストローネみたいな感じだけど、トマト味ではなくあっさりタイプ。
体に優しいって感じ。

リゾットは鯛と筍のもの。
鯛のダシがめちゃめちゃ効いていて、
柔らかい筍のサクサクの食感とそれにしみたスープが抜群。

パスタはあっさり目ながら、塩味が深い一品。
アオリイカのフワサク感とシャキシャキのグリーンアスパラの
相性が最高だ。

ランチはいずれも1500円。
写真以外にドルチェ(数種類の中から選ぶ)とパン、コーヒーがつく。
スープは別で200円。
リーズナブルな価格で、満足♪満足♪

帰りには友人でもある移動八百屋さんで、新鮮なお野菜をたくさんゲット♪

他にも三国にはお気に入りが多いのだけど、
おいおい紹介したいと思っている。



posted by たつたつ・たつや at 00:10| Comment(2) | TrackBack(0) | 店グルメ・伊&仏編(洋食含む) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年05月17日

ウイークエンド大工さん

連休最終日に、追い込みをしていたお客さんのオーダーキャビネットは、
塗装をして、扉と裏の板を取り付ければ完成だ。

家具1.jpg

一番下の6個の棚はお客さんが持っている籠に合わせた大きさになっている。
その上の扉の中はA4サイズの本とビデオテープ、ダブルハートの切り抜きの
後ろ側からかわいいUSAコットンを貼り付ける予定だ。
引き出しは細々としたもの、右のオープンスペースは
ちょっとしたコートやジャケットが掛けれるように、
壁に電気のスイッチがあるためにこのスペースのみ
後ろの板を入れない設計になっている。
かなり考えてオーダーをいただいたので、
キャビネットとしては結構複雑な設計になった。

それから別のお客さんからカップボードの注文をいただいた。
新築をされている方で、新居に、と言ってオーダーされた。
大きさのみ指定があって、デザインなどは若干の希望はあったが、
ほぼオマカセという有難いお話。
連休中にある程度の設計図を描き、部品を切り出しておいた。
土曜日の夜と日曜日丸一日かかって、これもほぼカタチが見えてきて、
若干の組み立てと塗装を残すのみとなった。

カップボード上.jpg

今まではカントリー系の家具でもカワイイデザインが多かったが、
今回は少しオトナのカントリーを意識して、扉のデザインを考えた。
一手間も二手間もかかるが、出来栄えはかなり気に入っている。

カップボードななめ.jpg

カップボード正面.jpg

最近の週末はいつも工房にこもっていることが多い。
この後のオーダーはほとんどないから、そろそろバイクでお出かけしようと考えている。
posted by たつたつ・たつや at 00:39| Comment(9) | TrackBack(0) | モノ作り・家具他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年05月18日

またまた三國〜

明日から3日間、三国祭り。
今年は見事に金・土・日に重なって、例年以上の観光客で賑わうだろう。
つい先日、三国についてのブログをアップしたが、
別の日に、また面白いスポットを見つけた。

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『三國湊座』ちょうど祭りの山車が通るメインストリート、
旧森田銀行のすぐそばにある。
軽食・喫茶を兼ねた観光休憩所みたいな感じだが、
面白いのは、その建物が小さな劇場になっていることだ。
一番奥がステージ、手前のかなり広いスペースが観客席になり、
中二階もあって、雰囲気はなかなかだ。
平日なら貸切も可能らしい。
ちょっとしたライブなどを仲間内で企画するのも楽しいかもしれない。
中には古いレコードが置いてあったり、オリジナルのコーヒーカップがあったり、
オシャレな本がディスプレイしてあったり、と楽しい空間だ。

mikuniminatoza book.jpg

こんなスゲーレコードジャケットも発見!@@

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お抹茶をいただいたが、これは・・・
はっきり言ってひどかった。
抹茶をただのまずいお湯でといだだけ、という感じで、
あの竹でできたお抹茶を混ぜるやつ(茶筅だっけ?)で本当に混ぜたの???
お箸でシャカシャカかき混ぜた感じ。
雰囲気は結構いいのに、カフェとしては失格だね〜。

でも、その隣にあった材木商の旧家を保存した建物は
雰囲気も風情もあってすばらしいものだった。
特に、地元のボランティア?の案内をしてくれるおじさんが
親切丁寧に説明してくれて、好感を持った。

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やっぱり三国って面白いな〜。
お祭りは渋滞がひどいからバイクで行こうかな〜?
posted by たつたつ・たつや at 23:27| Comment(2) | TrackBack(0) | 旅先にて・福井県内編 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年05月19日

腕時計

アンティークが好きになると、もう新しいモノには
魅力を感じなくなってしまう傾向があるように感じる。
実際、ショッピングセンターとは無縁だし、
家電も必要最低限しか持たない。
その代わり?古道具屋、怪しい骨董屋、昭和の匂いプンプンの店などには、
引き込まれるように、入ってしまう。
アレを買いに行くのではなく、そこにたまたまあったソレを買うのだ。
興味のない人にとっては、それはバカげた行為にしか映らないが、
世の中には、僕みたいな人間は少なくない。

それに新しいものは、欲しければ同じものが買えるし、
日が経つにつれてその価値が下がっていく・・・。
別に投資目的で買ってるわけではないのだが、
雑誌に同じモノが珍品として取り上げられようものなら、狂喜乱舞したくなる。

たつやのアンティーク好きは、小学生でありながら、
消え行く蒸気機関車に魅せられたことを考えると、
結構こどもの頃からかもしれない。
コレクターの気があるから、一度ハマると、
結構奥深くまで入り込んでしまう。

そんなたつやに、ある日父が、時計をくれた。
「これ、お父さんが使ってた時計や、欲しかったらやるよ」

シチズンアラーム.jpg

シチズンアラーム・・・その名の通りアラーム機能が付いていた。
今ならアラームは当たり前に付いているし、電子音で何種類もの音楽が鳴ったりするが、
その時計には、ゼンマイで巻いたハンマーが時計の裏蓋の内側を叩いて、
ジジジジジジジジーと15秒ほど鳴るという仕組みが付いていた。
昭和30年代後半に出された国産の腕時計。

それから機械式の腕時計にハマった。
主流の腕時計は、電池が入っているクオーツ時計がほとんどで、
それらの中に入っている機械は大量生産されている所謂、新しい時計で、
ずっと以前に国内では生産が中止されてしまっていた
ゼンマイ式の腕時計に強く惹かれていった。

ブライトリング3種.jpg

パイロット用に開発されたクロノグラフにも魅せられた。
これらの時計にはストップウオッチ機能や計算尺が付いていて、
平均時速や燃料の計算が出来るようになっている。
松本零二が宇宙戦艦ヤマトの計器類を書くのに参考にしたと言われている。
ふたつの黒っぽい時計は1950年代、シルバーは1940年代。

クオーツながら、そのデザインの美しさに心動かされて買った
シチズンのクラブ・ラメール。
高校生向けに発売されたが、生産中止になって10年以上過ぎて、
大ブレークした時計。
星空をデザインしている。

クラブラメール.jpg

最近もっぱら愛用してるのが、セイコーのダイバーウオッチ。
アウトドアでガンガン使っても、防水なので平気だし、
デカイ文字板が気に入っている。

セイコーダイバー.jpg

時計熱は冷めて、6〜7年経つが、
人がどんな時計をはめているかは、結構気になったりする。
さりげなくアンティークのオシャレな時計をしていたなら、
もうそれだけで、素敵に見えてしまう。
そんな人には惚れてしまうかも???






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2006年05月20日

やっと完成!

連休からずっと作り続けてきたオーダー家具が完成した。
というか、完成させた、といった表現が正しい。
かわいい赤ちゃんと2歳のやんちゃな子どもさんがいる家族構成の
Aさんからは、壁にピッタリサイズのキャビネットを注文していただいた。
サイズ指定と籠を6個入れるスペースがあること、引き出しをふたつ、
大きな扉の中にはA4の本とビデオテープが収納できるよう、
ちょっとしたコートをかけれるよう、
コート掛けの裏側には電気スイッチがあるために、裏板は張らない、
などと言った希望に沿って製作した。

オーダーキャビネット完成.jpg

ダブルハートの扉の裏からUSAコットンを張って、
かわいい雰囲気を出してみた。

heart.jpg

もうひとりのSさんは、新居に今日引越しした方で、
かなり以前から新築の折にはカップボードを!と言われていた。
サイズのみ指定、デザインは全てオマカセというオーダーだった。

カップボードななめ.jpg

かわいいカントリーよりも少し落ち着いた雰囲気が良いとのこと
だったため、ハート系は使わずに、ツルをイメージしたデザインにした。

カップボードデザイン.jpg

注文をもらっていた家具作りはほぼ終わった。
これからは、納期を気にせず、自分の作ってみたかった
ステンドグラスを入れたキャビネットにかかろうと思っている。

posted by たつたつ・たつや at 23:02| Comment(4) | TrackBack(0) | 雑貨店・カンパネルラのこと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年05月21日

三国散策・その1

また三国?そうなんです。またまた三国に行ってきました。

金・土・日とちょうど週末にかかった今年の三国祭り。
最終日の今日、あまりの天気の良さに誘われて、バイクに乗って昼から出かけた。
坂井平野の田んぼは田植えが終わり、
緑のきれいな苗が規則正しく植えられている。
田んぼの中の爽やかな風を切って走るのは、
バイク乗りにとっても一番気持ちのいい季節だ。

三国祭りは、驚くほど盛大で、三国神社から旧道をサンセットビーチ方面に向かって、
おそらく延べ2km近く様々な屋台が数百軒続く。
祭り本番は中日で、今年は昨日だった。
生憎の雨降りだったが、各地区の山車が神社まで引かれ壮大な景観だったという。

山ヤ.jpg

神社までブラブラ歩いて参拝を済ませて、裏山まで登ると九頭竜川が見渡せる。
裏通りから再び屋台の並ぶ旧道を歩くと、たくさんの被写体が見つかる。

金後.jpg

チョコバナナ.jpg

喉が渇いたからお茶を買おうと、古びた種やさんに入った。
人の良さそうなおばちゃんが出てきて、「ハイ130円です」
・・・自販機で買ったら、150円するのにな〜・・・。
「暑いですから、一服してください」とおばちゃんはたつやに椅子を出してくれた。
ふと、手元を見ると大小様々な枡が置いてあるのを見つけ、聞いた。
「これって、何号枡?かなり使い込んでますね」
これが一升枡、これが五号枡、五尺枡、こっちのが2リットル枡・・・
小さな金属の匙まで見せてくれた。

枡.jpg

DSC_0095.jpg

種を売るときは、特に高価なものはこの匙1杯を種の袋につめて、市販するのだそうだ。
普段、見るのはそういった紙袋入りの種だ。
一緒に写っている缶は大根の種とかぶの種で、一缶4000円も5000円もする。
普通の人はそんなに必要ないから、小分けされた紙袋を買えばいいようになっている。
しかしながら、今では、お客さんも減ってしまい、店を閉めるかもしれないなどと話をしてくれた。
帰り際に、私には遊びがあると言って見せてくれたのが、「押し絵」
(と言ったように記憶しているが・・・)

さしえ.jpg

切り抜いた紙の上に綿を乗せて、それを古い着物や帯の布を使って包む。
それらのパーツを組み合わせて、綺麗な絵にしていくというものだった。
古いものが好きなたつやとは結構話が弾んで、たくさんの押し絵を見せてくれた。
おばちゃんは本当に楽しそうだ。

たねやのおばちゃん.jpg

そして帰り際に、おばちゃん手作りの今年の干支の根付をくれた。

根付.jpg

130円のお茶を買った店で、もらった手作りの根付。
旅の思い出と、ちょっとした宝ものをもらった気分だ。
だから、知らない街を歩くのは面白い。
人やモノとの出会いがあるから、それも予期できないから。
このおばちゃんとの出会いが三国散策のプレリュードだった。

続く・・・・





posted by たつたつ・たつや at 23:11| Comment(0) | TrackBack(1) | 旅先にて・福井県内編 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年05月22日

三国散策その2

種やのおばちゃんの店で荷物とバイクジャケットを預かってもらい、再び外に出た。
相変わらずの人と屋台が続く。
ほんの少し歩くと右手に大きなお寺があった。
立派な山門をくぐると青空をバックにひときわ美しいお寺(西光寺)が見えた。

西光寺.jpg

よく見ればその寺の屋根は微妙にカーブしている。
恐るべし日本建築!たつやは少しばかり木工をかじっているから、
その作り方がいかに大変かは容易に想像できる。
屋根勾配を直線にするのと曲線にするのとでは手間や計算、精度、材料などは、
倍や三倍ではきかず十倍以上ではないかと思う。
だけどなぜゆえこのようなカタチにしたのだろうか。
たつやの勝手な想像だが、三国はかつて北前船で栄えていた頃、様々な産業があった。
有名なところでは三国箪笥、それに仏壇なども盛んに作られていた土地柄。
だからこそ、三国の大工は、このような複雑な屋根のカタチを可能にしたのではないだろうか。
三国の職人の技と魂をこの屋根に表現したのではないか・・・?
空想がどんどん広がっていく。

こんな風に昔のことを想像するのも旅の楽しみのひとつだ。

西光寺をあとに、今度は旧道から一本山側の道を歩いてみた。
ほどなく左手にペン習字・三国焼という看板が目に止まった。
店の前にご主人らしき人がいたので挨拶して中を見せてもらう。
八畳くらいの店の中には、ビッシリ焼き物が並べられている。
その中にあったホントに小さい一輪差しがかわいくて、連れて帰ることにした。
それも「え〜、そんなに安くていいんですか?」と聞いたほどの価格で。

三国焼.jpg

奥様がペンで書いた階書の漢詩を見せていただいたが、
黒い紙に白の絵の具をペンで書かれていた。
見事なまでに揃った、美しい書体で、思わず写真を撮らせていただいた。

三国焼・楷書.jpg

そもそも三国焼という焼きものがあったのは1600年代後半。
北前船の衰退と共に、その窯元もなくなっていったが、
明治30年にこの店のご主人のおじいさんが復興したのだそうだ。
この横山藤介という方は、大変な文化人で、当時東京で流行していた
変形朝顔」(別名変化朝顔)の栽培をしていた。
朝顔の遺伝子の組み合わせでひとつとして同じ花や葉の形がない
という特徴に魅せられた人たちが同好会を作っていた。
その会員はそれぞれが変形朝顔の栽培をして、その花のスケッチを描くというもので、
大正五年に出版された画集を見せていただいた。
会員のほとんどは東京の旦那衆であったが、当時の三国の人が3人この会に
入っていたというのも、当時の三国の文化の高さを物語っている。

そんな高尚な話が聞けるのも、やっぱり旅の楽しみだ。

再び、少し歩くととても風情のある和菓子やさんを見つけた。
大和甘林堂http://392akinai.com/html/ymtk.htmlという看板が
旨そうな雰囲気を醸し出している。

大和甘林堂.jpg

「ここの名物は何ですか?」と尋ねると、店のおばちゃんは
鶯餅です。ほやけど、今日は祭りで全部売り切れてしまいました」
と申し訳なさそうに答えた。
そして、続けてこう言った。
「初めて来られた?でしたら中にひとつだけ残ってます。どうぞ食べてってください」

蜥餅.jpg

お代を払いますと言ったが、おばちゃんは首を横に振り、
「また来れれる機会がありましたら、お買い求めください」
と言って微笑んだ。
その場で開けて、写真を撮り、口に入れた。
最初、黄粉の香りが広がり、とても柔らかい口当たりのお餅と
甘いあんこが絶妙のバランスで和菓子の奥深さを味わった。

今度来た時には、お土産用にたくさん買って帰ろうと思った。

続く
posted by たつたつ・たつや at 22:52| Comment(0) | TrackBack(0) | 旅先にて・福井県内編 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年05月23日

三国散策その3

更に進むと、右手に古い金物店があった。
外のショーウインドウから覗いてみると、昭和の匂いのする商品が並んでいる。
中に入るが誰も出てこないので、しばらく見学することにした。
ガラス製のレモン絞り、アルマイトの蒸し器、
昭和のキャラクターの箸入れなど懐かしいものが置いてある。
そこで変わったモノを見つけた。

焼き印だ。

焼き印.jpg

20センチほどの鉄の棒の先に直径2センチほどのやはり鉄製のハンコのようなものがついている。
もちろん文字は様々で、逆文字。
かなり錆が出ていて、戦後間もない頃に作られたものではないかと思われる。
焼き印を見ているうちに店の奥で物音が聞こえたので
「こんにちは〜」と声をかけると奥からおばちゃんが出てきた。
この焼き印はいくらかと尋ねると、昔は一本500円だったが、
古いし文字も揃っていないため、200円でいいと言った。
暗くて文字が見にくいだろうからと懐中電灯を貸してくれる。
自分の名前や家族の名前の一文字を探して全部で11本を買うことにした。
おばちゃんは、こんなものを買う人は珍しいと、2000円でいいと言うのだった。

写真は実際に娘の太鼓のバチに焼き印を入れてみたもの。

焼一Dタ.jpg

高見潤の生家の前を通り、風情のあるそばや森安のところで海側に降り、戻ることにした。

鉄線.jpg

この辺りは人通りもなく、ひっそりしているが、きれいな鉄線が植えてあったり、
面白いステンド風のガラスがあったり、港町独特の建物に出くわしたり、と全く飽きることがない。

DSC_0145.jpg

裏通り.jpg

そういえば三国焼のご主人が近所に『鬼久』の人形が置いてあるおうちがあると、
言っていたのを思い出して、ずうずうしくも訪ねてみた。
その家はもともとは麹屋をしていた旧家で、140年前に作られたその三体の人形は
三国出身の有名な人形作家『鬼久』の作品ということだった。
あまりにも見事な人形で、そのいきいきとした表情は、今にも動き出しそうに見える。
髪の毛とかは多分人毛を使っているのだと思う。

鬼久作人形.jpg

人形.jpg 

中にいらっしゃったもうすぐ80になるというおばあさんに
いろんな話を聞かせてもらった。
浅学菲才のたつやにはチンプンカンプンの話もあったが、
改めて三国の文化のレベルの高さに感心することとなった。

続く
posted by たつたつ・たつや at 22:52| Comment(3) | TrackBack(0) | 旅先にて・福井県内編 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年05月24日

三国散策ラスト

おばあちゃんに御礼を言い、再び通りに出た。
かわいい男の子が口のまわりにいっぱいクリームをつけて、
シュークリームにかぶりついている。
思わず写真を撮った。(おかあさんに一応許可を得て)

シュークリームこども.jpg

屋台で一番小さいカステラを買い、種やのおばちゃんに根付の御礼も兼ねて届けた。
あまりに戻ってくるのが遅かったので、店の場所がわからなくなったか
心配してくれていたそうだ。
だけど、ここから始まって、ここに戻ってくるまでの間の出来事を
簡単に話をしたら、おばちゃんも喜んでくれたのだった。

以前から気になっていた建物がある。
旧森田銀行・・・明治・大正の西洋建築の様式の建物だ。
いろいろと調べてみると、いくつかのことがわかった。

森田銀行.jpg

1.三国は北前船の中継港として繁栄し、豪商が軒を並べたといわれる。
  その中の一人、森田家は、その三国湊を代表する豪商・大廻船問屋であった。

1.森田家は、廻船業が斜陽の中、陸上輸送の進展に対応するため、
  陸上での倉庫業や金融業に活路を見出す。

1.そして森田家は明治27年3月27日個人経営で銀行業業務に進出、
  明治36年11月17日に株式会社に移行する。

1.この建物は、大正8年(1919年)新本店として竣工したもので、
  福井県内に現存する鉄筋コンクリート造の最古のものである。

1.設計は横浜市開港記念会館も手掛けた山本七五郎、
  大工は地元の西折豊という人である。

DSC_0158.jpg

DSC_0160.jpg

それにしても見事な建築だ。
アールデコの様式を伝えたこの頃の西洋建築は、贅を尽くしたものだった。
ここまで手間と金銭をかけて、作られた建物は、
当時の設計士や建築に関わった人たちにとっても名誉でやりがいのあった仕事だったことだろう。
たつやは滋賀県の近江八幡市でヴォーリズというアメリカ人建築士(101年前に来日)
の建物を見て以来、明治・大正の西洋建築に興味を持つようになった。
県内には、いくつか残っているが老築化が進み、取り壊されるものもある。
この三国のように、取り壊される運命にあった旧森田銀行を
保存に結びつけたことは、住民の熱い思いがあったからだろうと思う。

今日の旅は終わった・・・。
バイクの元に帰りついたら、ふたりの女子高生がピースサインを送ってくれた。

バイクと女子高生.jpg


posted by たつたつ・たつや at 20:06| Comment(2) | TrackBack(0) | 旅先にて・福井県内編 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年05月25日

平和鳥

DSC_0020.jpg

水飲み鳥という名前かどうかは知らないけど、
小学生だった頃、遠い親戚の家に行くと、
首を振る鳥のオモチャ?があった。
時折、深く首を下げて、コップの水を飲む
(というかくちばしを水の中に入れる)
そして、また首を振り続けるというシロモノだった。

DSC_0013.jpg

子どもながらにその不思議な鳥の動きが気になった。
愛嬌のある目とくちばし、滑稽な動き、派手な色
そのどれを取っても、心惹かれるものがあった。
その後、近所の散髪屋さんにもあったし、
いとこの家でも見ることが出来た。
しかし、いつしか流行も去り、僕の記憶からも消えていった。

222.jpg

数年前、東京に出かけた時に、
ふらりと立ち寄った古道具屋のショーウインドウの中で
その水飲み鳥との再会をはたした。
店主にいくらかと尋ねると、
「5000円です。懐かしいでしょ!もうなかなか見ないんですよ」と答えた。
古いものが好きな人にとって、『もうなかなか見ない』という言葉は、
殺し文句に近く、購買心を煽るには申し分なかった。
「3000円にしてくれない?」
5分程、話をして結局3500円で彼(彼女かも?)を連れて帰ることになった。
ガラスで出来ているため、丁寧にエアパッキンで梱包してもらい、
ハコに入れ、大事に持って帰った。

111.jpg

家に帰って、コップに水を入れ、彼に動いてもらうことにした。
愛嬌のある顔つき、派手な色は少し色褪せていたけど、
あの親戚の家にあったものと同じだ。
チャボンとくちばしを水につけ、手を放す。
こっくりこっくり動いていたが、コップの水を飲むことなく止まった。
何度か強制的に水を飲ますうちにくちばしに水を含んで、
コップの中にくちばしを入れるようになった。
なんでもおしりの膨らんだ部分にアルコールが入っていて云々という
説明を買った古道具屋の店主から聞いたが、よく分からない。
ま、僕にとってはそんなことはどうでも良かった。
ちゃんと首を振って、時折コップから水を飲む。
そうしてまた首を振るという単純な動きをしてくれればいいのだ。

買ってしばらくは面白くてよく動かしていたが、
そのうち飽きてしまい、今はただのディスプレイになってしまった。

また、そろそろ動かそうかと思っている。

後に友人からこのおもちゃは『平和鳥』という名前だと教えてもらった。
調べてみると、今でも通信販売で新品が手に入るらしい。

posted by たつたつ・たつや at 23:18| Comment(8) | TrackBack(0) | アンティーク | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年05月27日

イカクン

無償に料理が作りたくなる時がある。
それは食事を作るという行為ではなく、趣味としてだ。

1.他の人には簡単に作れないものを作る!
1.材料はケチらない!
1.時間をかける!
1.化学調味料は使わない!
1.おいしくできたらお裾分けをする!

勝手にこんな風に思っている。
男子、厨房にビシビシ入るべし!

ある日、大量のイカのミミを手に入れた。
前からやってみたかった燻製作りに挑戦だ。

大鍋に日本酒、みりん、白ワイン、醤油、はちみつ、キビ砂糖、
昆布とカツオでダシをとったものを混ぜ、沸騰寸前まで温める。
イカを入れ、やはり沸騰しないように5分。

DSC_0054.jpg

一晩そのまま冷まし、冷蔵庫に半日入れる。
風乾させるために、半日から一日干す。

RIMG0021.jpg

サクラのチップを用意し、コンロの上に平らな鍋(パエリア用を使った)
を乗せ、その上にチップを乗せる。

RIMG0027.jpg

空き缶を上下とも切った状態のものに、フルイを乗せ、イカを吊る。
下からコンロ・平鍋・サクラのチップ・缶・イカ・フルイ・蓋という順番だ。
煙が出始めて、10分ほど経てば、出来上がり!

RIMG0029.jpg

RIMG0034.jpg

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お味は?
もちろん、メチャメチャ、デリシャス!

たまに作るから楽しいのかもしれないな〜?
posted by たつたつ・たつや at 00:00| Comment(6) | TrackBack(0) | クッキング | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年05月28日

休みの土曜日

「備えあれば憂いなし」という言葉は、米と味噌と薪のことらしい。
雪国の福井だけなのかもしれないが、とりあえずこの3つが
あれば、確かに長い北陸の冬を生き抜くことができる。

薪ストーブを使い始めて10年近くが経ち、本格的薪ストーブで
暖を取るようになって7回冬を越した。
このストーブの暖かさは、他の暖房機器とは一線を画している。
とにかく気持ちいい暖かさというか、優しい暖かさなのだ。

P-13.jpg

ま、薪ストーブのことはまた冬になったらゆっくり書いてみたいが、
今年の冬ほど、薪を大量消費した年はなかった。
10月から4月まで、びっしり半年はストーブを使っていた。
まだ、1シーズンくらいのストックは持っているが、
今日の午前中に、たくさんの薪を譲ってもらってきた。

maki1.jpg

本格的な椅子を作っているメーカーさんから、その端材をいただくのだが、
その木がまたよく乾燥していて、すぐにでも燃料になる。
外でそばを茹でたり、筍を茹でたりするのもこの薪を使う。
ただ、意外に面倒なのが、ストーブに入る長さに切って、
束ねて雨の当たらないところに積むこと。

maki2.jpg

午前中いっぱいかかっても、もらってきた薪の2割くらいしか
始末ができなかった。

maki3.jpg

午後からは、このブログにも時々書き込んでくれてる春ちゃんの
気功教室に行ってきた。
とにかく、気持ち良くて、リラックスできるのがいい。

夕方からは「ふるさときゃらばん」の鯖江公演実行委員会の2回目があって、
その後は、ギターと尺八のバンド「Shalaku」のコンサートがあった。
あまり期待していなかったが、その予想もできなかったギターと尺八2本が
奏でるハーモニーの美しさに驚いてしまった
メチャメチャテクニシャンのギターと若いイケメン兄弟の尺八、
しかもレパートリーはロックからバラード、演歌、歌謡曲といった幅広さ。
休憩を挟んでの2時間はあっという間に過ぎてしまっていた。

shalaku live.jpg

とても楽しく、有意義な時間だった。
また、機会があれば、必ず彼らの音楽を聞きに行くつもりだ。





posted by たつたつ・たつや at 00:53| Comment(2) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

池田・水車

久しぶりに、そばを食べに出かけました。
ここ数年間は、1週間にそばを食べる回数は3〜5回はあったのに、
最近はその回数がグンと減ってしまいました。

福井のおろしそばは全国に誇れる食だと思っています。
昔からのおそばやさんも、新しく出来たおそばやさんも、
それぞれの個性があって、どれも美味しく思います。
勿論、たつやの口に合うものもあれば、そうでないものもありますが・・・。

そばを食べ歩くようになったのは、福井に帰ってきた20年ほど前で、
その頃は、硬くて黒っぽく、太めの田舎そばが主流でしたが、
最近では細麺の店が増えて、お客さんも細めの麺を
好むようになってるように感じます。

たつやはどちらも好きなのですが、
時々、無償に太くて硬い、おろしそばが食べたくなります。
今日は、池田の水車に行きました。
そば師匠Kさんの教えを守り、オーダーはおろしとザル。
(天麩羅などの種モノを頼むのは邪道だそうです・・・)
両方とも大盛りにしましたが。

水ヤ・おろしそば大.jpg

おろしそばは、口当たりの良い少し薄味のダシと、茶褐色の太い麺が特徴。
噛んで味わう福井の味ですね。たつやの好みです。

水ヤ・ザル大.jpg

ザルのダシはとてもすっきりしていて、ワサビとの相性が抜群です。
そば自体は、やや幅広の太麺で、噛みごたえがある田舎そば。
珍しく大根おろしの絞ったものが添えられていて、ザルダシに混ぜても
なかなかのものでした。

水ヤのれん.jpg

大盛り2杯は、満腹満足の昼食でした^^

おろしそば525円 大盛りおろしそば735円
ざるそば630円 大盛りざるそば840円
山菜そば630円 おろし山菜そば683円

さて美山に向かう途中の工事現場でこんな光景に出くわしました眼鏡

崖の重機1.jpg

これ拡大写真カメラ・・・おっとろし〜(よーこんなとこで作業できるわ・・・)

崖の重機.jpg

posted by たつたつ・たつや at 21:01| Comment(7) | TrackBack(0) | 麺グルメ・そば編 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年05月29日

カフェ

ここだけは時が、ゆったりと流れている。
初めてこのカフェに一歩足を踏み入れたときから、そう感じている。

手の花カフェ1.jpg

カウンターに座り、コーヒーを頼む。
壁はさまざまなジャンルの本で埋め尽くされている。
クラシックが流れる中、一冊の本を取り出した。
パラパラとめくると、古い本独特の香りがした。

cafe.jpg

窓の外は、新緑がいっぱいだ。

手の花カフェ3.jpg

ドリップコーヒーの音が聞こえてくる。
アンティークのカップをカウンターの上に乗せると
ポットのお湯を注ぐ。

cup.jpg

やや濃い目のコーヒーがほどなく運ばれてくると、
もうそれだけで幸せな気分になる。

ここは、ホントに時間がゆっくりと過ぎる。

posted by たつたつ・たつや at 23:52| Comment(13) | TrackBack(0) | 店グルメ・カフェ・パン・スイーツ編 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年05月30日

カフェ in 三国

カフェついでに、もうひとつ。
先日、前から気になっていたカフェに行った。
タオス・プエブロ 三国運動公園を過ぎて、東尋坊へ向かう途中の右手にある。

タオス外観.jpg

タオス看板.jpg

三国の知り合いがお気に入りで、時々でかけては、
本を読んだり、ちょっとした仕事をしたりするとのこと。
〔きっと落ち着けるいいカフェなんだろうなぁ・・・〕
そんな想像をしながら、店の入り口の階段を上った。

角ログのオシャレなログハウスで回りは雑木林に囲まれている。
入り口から入ったテラスはオープンカフェ風になっていて、
右奥の母屋(という表現になってしまうが・・・)とつながっていて、
広いスペースは、想像以上に素敵で心地よい空間だ。

タオス喫茶スペース.jpg

奥の中二階は、かわいいアクセサリーやオリジナルTシャツ、
作家さんの焼き物、ウエスタンブーツなどが並んでいて販売もしている。

センスの良い本が並んでいたり、窓から見える雑木林の緑が窓枠で
切り取られた絵のように見えたり、ついつい長居してしまいたくなる。

タオス店内.jpg

ブレンドコーヒーを運んでくれた女性は、
品があって、かわいくて、とても感じの良い人だった。
三国に来て一年、ホントにこの地を満喫しているような感じ。
都会の神戸から、こちらに来たとのことだったから、
三国の自然の美しさや面白さ、気持ち良さは
尚更、強く感じ取れるのかもしれないと思った。

その後、オーナーの方と常連さんらしき方とも話が弾み、
三国のファンだと言うと、いろんなお店や楽しそうな人を紹介してくれた。
これでまた三国に行く楽しみが増えてしまった^^;

やっぱり最近は三国と縁がつながる。

三国の人って、みんな素敵に見えてしまう最近のたつやです。
posted by たつたつ・たつや at 23:21| Comment(10) | TrackBack(0) | 店グルメ・カフェ・パン・スイーツ編 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年05月31日

恐るべしさぬきうどん・1

この文章は2001年2月に書いたものです。
あれからもう、5年が経ってしまいました。
その間、香川へのうどん旅行は10回以上。
しかも、家族を連れて行くうちに、娘が香川の大学に行きたいと
言い出す始末・・・。
種を蒔いたのは、たつやだから仕方がないのだけど。
結局、娘は香川の短大に入学し、2年間を香川で過ごしました。
引越しや、娘の会いに行くという理由で、何回も行く機会に
恵まれ、その度ごとにいろんなうどんやさんめぐりをしたものです。
当時はカメラを持っていましたが、データをなくしてしまいました。
写真がないとつまらないと思って、その後に撮ったうどんの写真を
数点入れながら、掲載してみようと思います。

このときは記念すべきさぬきうどん初体験で、
感動して、ものすごい字数のレポートを書いて、友人たちに
メールで送ったものです。
5年も前の出来事ですが、昨日のことのように
鮮明に思い出すことができます。

本当に長い文章なので、数回に分けて掲載してみたいと思います。
香川のうどんを食べに行ってみようという人には参考になるかも^^

RIMG0011.JPG.jpg

人類は麺類という言葉があったかどうかは知らないが、
大の麺通としては、一度、讃岐のうどんを食べなくてはいけないと
思いつつ、10年を過ぎてしまった。
学生時代、まだ、YAMAHAのSR400という単気筒のバイクに
乗ってた頃、九州、四国とツーリングをしたときに一度だけ、
讃岐うどんなるものを食べた記憶がある。
国道沿いの普通のうどん屋だったけど、釜あげうどんを食べて、
妙にこしがあって、うまかったと記憶している。

僕は福井生まれの福井育ちだから、
そばかうどんかといえば何があっても「そば」しか食わない。
福井にはそば専門店はあってもうどん専門店は皆無だと思う。
確か、数年前に大手のうどん専門店がここ鯖江にもできたが、
わずか1年も経たないうちに閉店を余儀なくされた。
それくらい、僕をはじめとする福井県人はそば人間なのだと思う。
そんな僕がふと、うどんを食べてみたくなる出来事があった。
それは、友人が貸してくれた1冊の文庫本だった。
村上春樹の旅についてのエッセイで、
その1編に讃岐うどんを取材したときのものがあった。
それを読んだ僕は本当にこんな店があるのだろうか?という驚きや、
そのうどんの奥深さにひかれ、
香川に行きたいという思いは日増しに強くなっていった。

前置きが長くなったが、
この連休に純粋にうどんだけを食べに四国は香川県へ行った。
2月9日、金曜日の深夜12時40分の、本を貸してくれた友人Yと
霙まじりの鯖江を出発した。
北陸自動車道、名神高速道路、阪神高速を経由して、
神戸から明石海峡大橋を通り、淡路島へ。
夜中の高速道路なので、渋滞に巻き込まれることもなく、
4時半には鳴門海峡の手前のサービスエリアに到着し、2時間弱の仮眠をとった。
まだ、完成して年月の経っていない神戸淡路鳴門自動車道はきれいだったが料金も驚きで、
神戸・鳴門間が89キロしかないのに、6050円!ぼったくりやんか!
フェリーがこれくらいだったから、それに合わせての料金設定にしてあるのではと推察する。
納得いかなーいとひとりで怒っていたが、
料金所のおっちゃんに文句もいえずに四国に到着した。

ただ、唯一の良かったことは、鳴門海峡大橋の上から、渦潮を見れたこと。
早朝だったので、超のろのろ運転で走りながら、
眼下に広がる海と本当に渦巻いている海峡を見ることができた。
このときだけはかわいそうだとは思いながらも、熟睡してたYも起こした。
ちなみに、橋の上は全て駐停車禁止である。(どこでもそうだよね)

香川県は大きく3つに分けられ、県庁所在地高松を含むのが西のエリア。
丸亀・坂出を中心とした中エリア。愛媛県よりの東エリア。
(福井で言う、嶺北地方、嶺南地方みたいな名前があるらしいが忘れた)
700軒(今は850軒とも言われている)あるといううどんやは県内いたるところにあるが、
わずか1日半で回れる店はせいぜい7〜8軒。
行き当たりばったりもいいが、どうせならうまい店がいいに決まっている。
幸いなことにYの知人でF医科大学の研修生で、
やたらうどんに恋してる男から、有力な情報を得てきた。
彼は幾度となくこの地を訪れ、うどんを食してるとのことなので、
今日はその情報を元に中エリアをまわることにした。

朝一からうどんを食べたい僕ら「うどん食べ隊」は開店時間の早い店を探し、
そこから順番にお目当ての店に行こう!ということで、
このエリアでは一番開店の早い「がもううどん」へ向かった。
国道11号線から少し、路地を入ったところ、という情報と簡単な地図を頼りに車を走らせる。
大体この辺りだな、・・・でも車1台がやっと通れる道幅しかない。
ちょうどそこへ、自転車に乗ったおじいちゃんが来たので、聞いてみる。
「すみません、このあたりにがもううど・・」
「おっ、うっちゃ、うっちゃ!」
ちょうど、ご主人の出勤とでくわし、長年あこがれてた讃岐うどんとの対面!
開店20分も前なのに、すでに3人の客が来ていた。
メニューは、っと。
エッ?ほんまかいな?うどん100円、大盛り(2玉)180円、てんぷら70円。
信じられないこの価格。(今でもたぶんこの価格ひらめき
もしかしてタイムマシンに乗って昭和30年代に来てしまった?と思える。
しかも、店のつくりはどう見ても昭和初期。
中はうどんを茹でる大釜と麺をつくる機械があって、客席は6人程度。
おそるおそる注文をする。
後からわかったことだが、あったかく食べる(ヌクイノ)と冷たく食べる(ツメタイノ)の他、
だしをかけて食べるのか、醤油をかけて食べるのか、
はたまた釜揚げで食べるのか、とにかくいろんな食べ方があるのだ。

恐るべし、讃岐うどん!

前場4.jpg

初めての本場の讃岐うどんだから、ヌクイノで、だし、大盛り、てんぷら入りをオーダー、
しかし、どんぶりにあたたかいうどんを2玉入れたものが出てくる。
まわりの人を見てたら、湯気があがってるなべからおたまで勝手にだしを入れている。
あ、そうか。あとはセルフサービスなんだ。
てんぷらは何種類もあって、均一70円。僕は、げそてんぷら。
Yはふつうのうどんにきつね。
いただきまーす。
あったかいうどんは思ったほどかたくないが、つるりとすべる感触がとてもいい。
てんぷらの衣がだしつゆに溶けて、これがまたウマイ。
その間にも次々とお客さんがくるが、なぜか常連っぽい人は外の藤?棚の下や、
店の前の広場でもくもくと食べている。
「おいくらですか?」
「何を食べたん?」
「あ、えっと大と普通、それにてんぷらときつね、です」
「400と20円です」
おおー、感動さえするこの価格!会計は全て自己申告なのだ。
おっ、もしかしててんぷらを3つ食って、
てんぷら2つですって言ってもいいんかいな?などと考える僕はやらしいな。

続く



posted by たつたつ・たつや at 22:49| Comment(11) | TrackBack(0) | 麺グルメ・うどん編 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする